2013年8月22日(木) 兵庫県南部:
前回の金環日食(紀伊半島)以来、一切旅には出ていませんでしたが、 今年は色々あって心労が溜まっていた為、一番近いのに行ったことがなかった有馬温泉へ湯治しにいくことにしました。
毎夏恒例となったボウリング場遠征も兼ねて、裏六甲の下道を通ってまずは宝塚へ行き、 その後折り返して、有馬温泉に立ち寄ることとします。
出発、裏六甲(県道38号線・国道176号線)を東進 (加古川市〜西宮市)
だいたい8:30過ぎに出発。
三木市まで北上し、県道20・38号線を東進します。
実はその道に並行して山陽道があるのですが、少々高いのと、 下道でゆっくり行きたいということもあり、態々時間のかかるルートで進みます。
この道、山陽道ができる前、阪神淡路大震災が起こった頃に、神戸市北区の親戚の家に向かう為によく通っていました。
昔からあった「魔のカーブ」という看板も、かなり朽ちていましたがちゃんと残っていて、懐かい思いと時間の経過を感じました。
藤原台を抜け、中国道が見えてきましたが、これも使わずに国道176号線に入ります。
宝塚へ到着、まさかの満レーン… (宝塚市)
宝塚が近づいてくると、高層マンション群に圧倒されます。
いや、都会じゃ当たり前の光景なのですが、宝塚の山間にあるとそれが際立って見えるのです。
まずは、宝塚駅のすぐ南にある第1目的地のラウンドワン宝塚店を目指します。
11:00前に到着。
いざボールを持ってボウリング受付へ向かいます。
前に1組が受付中。
ですが、これがやたら長い!
5分近く待った気がします。
「何をそんなに時間がかかるんだ。」と、さすがにイライラしてきました。
んで、ようやく順番が来たと思ったら、言われたセリフが、
「申し訳ありません。団体様が入っておりまして、約1時間待ちとなっております。」
これは、全くの想定外!
確かに夏休み中ですが、1時間もの待ち時間が出るとはっ。
折角来て投げない訳にもいきませんでしたし、あまり時間が押せば、この後の有馬温泉に響きます。
ボウリングの後で、昼食を兼ねて街を散策する時間を前倒しするしかありませんでした。
ちょっとムッとしましたが、丁寧な対応をしてくれましたし、 待ち時間の間外に出ることを伝えて、宝塚駅前や大劇場周辺へ繰り出します。
まずは、宝塚大劇場へ。 一応無料で中に入ること(ショップで買い物程度)はできるらしいですが、ちょっとその勇気はありませんでした。 そもそも、そんなに興味もありませんでしたし…。
北側に「花のみち」という、いい感じの道があったので歩いてみます。
いかにも、という感じのマダムも見受けられました。(先入観でそう見えただけかも…)
端まで行って、今度は南側の武庫川河川敷を歩きます。
灼熱の太陽が照り付け、陰も全くなく、ずっといたら間違いなく熱中症になりそうです。
ようやく陰のある宝塚大橋に辿り着くと、そこには変わったオブジェが…。
これは一体何なのでしょう?
私には理解できません…。
次は昼食を摂る為に、宝塚駅前へ向かいます。
ホントはガッツリ食べるつもりでしたが、ボウリング前になってしまったので、
軽めのファーストフードを探します。
しかし、見つかりません…。
食堂街はあるのですが、ガッツリ食事になる店しかありません。
散々歩き回った挙句、行き着いたのはコンビニでした。
仕方なくラウンドワンまで持ち帰って、車の中で軽い昼食を摂ります。
これで、だいたい1時間余りが経ちました。
さあ、今度こそボウリングです!
案内されると、フロアはガラガラです…。
時間的に3ゲームしかできませんでした。(スコアもイマイチ…)
ちょっと虚しい思いです。
13:40頃、気を取り直して、本日のメインスポット有馬温泉に向けて出発します。
銀泉と金泉をハシゴ湯 (神戸市)
14:00過ぎに、有馬温泉に到着。
温泉街からは一番遠い第2駐車場へ車を停めます。
遠いだけあって、ここが一番安いのです。
駐車場は、何か廃墟のような建物の地階部分を利用している様でした。
表を見ると、「POP JOY 有馬」と「ボウリング」の文字が入った看板があるじゃありませんか!
ここは、数年前に閉鎖された有馬温泉唯一のボウリング場跡だったのです。
調べた時には全く分りませんでした。
何という偶然でしょう!
とともに、ここで投げてみたかった、という強い思いに駆られました。
駐車場から坂道を下った先に、有名な「太閤橋」があります。
向かって左側が駅、右側が主要な温泉街となっています。
右へ川沿いを進むと、今度は「ねね橋」があります。
そこを右へ入ると、「太閤通り」と呼ばれる有馬温泉の玄関口となっており、お土産屋さんやバスターミナル等があります。
有馬温泉は日本三古湯の一つで、泉質は湧出場所により異なり、塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する含鉄塩化物泉、ラジウムを多く含む放射能泉、炭酸を多く含む炭酸水素塩泉の3種類があります。
それぞれ湧出口では透明ですが、空気に触れて赤褐色に染まる含鉄塩化物泉は「金泉」と呼ばれ、 それ以外の透明な温泉は「銀泉」と呼ばれています。
そして温泉の大元は、何と!「南海トラフ」だそうです!
あんな遠い所から?とも思いますが、含有物にレアメタルがあると知れば、何となく納得です。
ちなみに、太閤「豊臣秀吉」縁の名前が残っているのは、彼が有馬を愛し何度も訪れ、更に温泉や周辺の改修を行ったかららしいです。
うんちくはともかく、目的は「銀泉・金泉のハシゴ」です。
大衆浴場「金の湯」はとりあえずスルーして、奥の「銀の湯」へ向かいます。
途中、金泉の泉源の一つ「御所泉源」があったので、立ち寄ります。
有馬には何か所も泉源があって、金泉か銀泉かだけじゃなく、不思議なことにそれぞれ成分が少しずつ異なるんだそうです。
寺社仏閣を通り抜けた先に「銀の湯」がありましたが、とりあえずここもスルーして、更に奥にある銀泉の泉源へ向かいます。
それが、「炭酸泉源広場」です。
ここは公園のように整備されており、写真の左に見える蛇口から炭酸泉を飲むこともできます。
(右がホンモノですが、汚い井戸水の様な感じです。)
当然、試してみます。
クソまずいです。。。
炭酸水なのは何となくわかりますが、古い水道管の様な、錆びたような味がしました。
ただ、木陰でいい雰囲気の広場です。
それは気に入りました。
14:35頃、炭酸泉源広場を出て、銀の湯へ引き返します。
ここで、銀の湯&金の湯のセット券を購入します。
(金の湯:650円+銀の湯:550円 → 2館券:850円)
併せて、バスタオル&ハンドタオルセットも500円で購入しました。
では、いざ銀泉へ。
どうやら、私以外に入湯者はいないようです。
炭酸泉は、血管拡張や疲労回復効果が高いと聞きます。
お湯は、普通の炭酸泉という感じですが、 湯船にはジャグジーが備え付けられており、とてもいい心地でした。
あまり入り過ぎてのぼせてしまうと、後の金泉が堪能できないので30分ほどで切り上げましたが、もっと入っていてもいいくらいでした。
しかし、私が上がる頃にようやく数人入ってきましたが、本当に人気がありません。
強烈なインパクトを持つ金泉の影に隠れてしまっているのでしょうね。
確かに、有馬温泉と言えば、金泉を思い浮かべますから。
湯上りでちょっと休んだ後、15:15頃、いよいよ金の湯へ向かいます。
銀の湯とは全く様相が違います。
外の足湯もほぼ埋まっている感じですし、中にもそれなりに人がいました。
では、いざ初の金泉へ。
お湯は、正に黄金色をしています。
太閤秀吉が好んだのも、かなり納得です。
お湯は、あつ湯(44℃)とぬる湯(42℃)がありましたが、あつ湯には誰も入っていません。
当然ぬる湯に入りましたが、ここでもそこそこ熱いです。
赤褐色のお湯の正体は、細かい鉄錆の小片でした。
こっそり舐めてみると、海水の様なしょっぱさです。
お約束で、ハンドタオルをお湯に浸すと、金泉の色に染まりました。
(湯船に浸すのはマナー違反なので、やり方には気を付けましょう。)
ここではのぼせる直前まで堪能し、湯上りで休んだ後の16:00過ぎ、お土産の物色へ向かいます。
ぽかぽかのまま帰宅 (神戸市〜加古川市)
太閤通りでお土産を物色します。
有名な炭酸煎餅に、ちりめん山椒などを購入。
ちょっと小腹が空いていたので、ヨモギ饅頭も頂きました。
16:45頃、第2駐車場まで戻り、帰路につきます。
身体は、今でもぽかぽか状態です。
金泉は、保湿・保温効果が高いようです。
もちろん、今晩はお風呂には入りません。
ちなみに、赤褐色に染まったタオルは、数回洗濯をすると色が抜け落ちていきました。
鉄錆の結晶が染み込んでいただけで定着はしないようです。
帰り道も、下道のみで行きました。
有馬街道を西進して県道38号線に出てからは、ほぼ往路を踏襲しました。
18:30頃、無事帰宅しました。
尚、今回は、総走行距離と燃費は計測しませんでした。
今秋、紅葉シーズン真っ只中の京都三昧旅を予定しています。
しかも、ドライブ旅行ではなく、移動手段は、電車・バス・徒歩のみで行きたいと思います。