2013年11月28日(木) 京都府南部:
「京都補完計画 〜秋旬の風を愛でる旅〜」の【3日目】です。
初めからご覧になりたい方は【1日目】へ。
煌びやかな金閣寺 (京都市北区)
早めに起きる予定でしたが、昨日同様の8時半頃に起床。
さすがに疲れが隠せません。
最終日もかなり歩き回る予定なので、ホテルのチェックアウトギリギリまでゆっくりしました。
雨の後ということで弱い冬型の予報ですが、今日は雨が降ることはないでしょう。
予定より若干遅れて9:45に出発しました。
1日目、2日目と観光地銀座の東山界隈を回りましたが、最終日となる3日目は、京都の西の雄である金閣寺と嵐山を回ります。
まずは、金閣寺へ向かいます。
昨日同様、京阪電車、地下鉄東西線、地下鉄烏丸線と乗り継ぎ、北大路駅でバスに乗り換えます。
そう人も多くなく、11:00、あっさりと金閣寺に到着です。
実は、金閣寺へは小学生の時に一度来たことがあります。
当時は用事で京都に来たついでだったのでカメラが無く、しっかり金閣の姿を心に焼き付けたのを覚えています。
黒門から参道に入ると、一面に紅葉が広がっています。
中へ入ると、銀閣寺同様、いきなり金閣のお出ましです。
曇りがちだったのであまり輝きはありませんが、良い写真が取れました。
しかし、さすがは金閣寺。
1日目の伏見稲荷大社並みに外国人観光客が多いです。
それにプラスして、修学旅行で来た中学生?がかなり目につきます。
その彼らが、課題なのか、外国人観光客にカタコトの英語で話しかけているのです。
私は英語が大の苦手なので人のことは言えないのですが、その私が聞いてても○○イと感じるものもありました。(中学生だから仕方ないのですが…)
外国人にとっては、日本人の学生とふれあえるいい機会かもわかりませんが、実際のところはどう思っているんでしょうかね?
検索してみるとヒットすることからしても、時期によっては、けっこうよくあることなのかもしれません。
外国人のガイドブックにも「金閣寺では、日本人の学生に覚えたての英語で話しかけられることがある。」って載っていたりして?
それはともかく、金閣を過ぎると、他は大した見所がありません。
そこが銀閣とは違うところです。
お茶所の紅葉です。
参道もそうでしたが、葉の色付きはかなり良かったです。
これは、この後の嵐山も期待できそうです。
参道脇の苔とのコラボレーションです。
やっぱり、紅一色よりは、橙や黄色、緑が入った方が映えますね。
紅葉はよかったですが、金閣寺と銀閣寺、総じてどちらが良かったと言えば、
私は、はっきり『銀閣寺』ですね。
まあ、この辺は好みが分かれるところでしょうが…。
12:05、金閣寺を後にし、いよいよ最後のエリア「嵐山」へ向かいます。
嵐電に乗って嵐山へ (京都市北区〜右京区)
金閣寺から嵐山へ行くには、バスで行く方法と、嵐電こと京福電鉄を使う方法があります。
京都では可能なかぎり電車を使う、という法則に従うのと、嵐電に乗ったことが無かったことから、当然後者を選択。
だた、嵐電の駅までには、金閣寺からバスで5分、歩いて15分ほどという微妙な距離があるのです。
もちろんバスで行きたかったのですが、どうやら出た直後らしく、次のバスまで10分以上はありそう…
ということで、またまた歩きを選択…。
もう慣れました。
「待つのもしんどいし、それなら駅1つ分くらい歩いてしまえ!」
そんな境地です。
15分ほどで北野白梅町駅に到着。
嵐電に乗り込みます。
1日目に貴船神社に行ったときに乗った「叡電」と同じような感じです。
途中、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で本線に乗り換え、12:55、嵐山駅に到着しました。
この嵐山駅だけは、信じられないくらいキレイで、設備が充実していますです。
ホームには足湯があり、構内には売店が並んでいて、人でごった返していました。
さすがは嵐山の玄関口、といった感じです。
嵐山の喧騒から離れた「嵯峨御所」 (京都市右京区)
当初は、まずは竹林の道を通って常寂光寺、祇王寺へ行って、最後に大覚寺へ行く予定だったのですが、 嵐山駅前に出て直ぐに、「大覚寺行き」のバスが目に入った為、直感的にこれに乗ろうと決心しました。
何しろ駅前も人でごった返しており、予定のルートでは各所共にかなり混んでいるのではないかと思ったからです。
結果的にはこれが大当たりだった訳で、メインストリートを抜けるまではバスもちちとしか進めず、
窓から見える光景は「今日は本当に平日か?」と思うほどで、竹林の道の入口も人で埋まってどん詰まり状態です。
一方のバスの中は、平和そのもの。。。
どうやら、大覚寺まで行く人は少ないようです。
当初のルートとは全く逆になりますが、先に大覚寺へ行けば1時間以上は時間が潰せるので、その間に多少は混雑が解消されるでしょう。
ただ誤算なのは、昼食が摂れなかったこと。
最悪、夕食までまともな食事ができないかもしれません。
13:15、大覚寺に到着。
予想通り、嵐山とは打って変わって人の数はまばらです。
大覚寺へは入らず、隣の大沢池だけでも見れたらいいと思っていたのですが、 入口にはチケット売り場が…。
池だけで入場料を取るのかと思いきや、大覚寺とセットだとのこと。
それならばとチケットを購入し、中へ入ります。
なかなかの見晴らしです。
ここは、春は桜の名所、夏は蓮の名所、秋は名月と紅葉の名所と、四季折々の景色が楽しめる穴場スポットです。
何と言っても、人が少ないのがイイ!
この落ち着いた雰囲気が堪りませんねぇ。
もみじロードをはじめ、紅葉も金閣寺同様に良い色付き具合です。
あまり興味がなかった大覚寺にも入ります。
ここは寺でありながら、鎌倉時代には数人の法皇がここで院政を行ったことから「嵯峨御所」とも呼ばれたそうです。 皇室ゆかりの寺らしく、けっこう良質な文化財も目にすることができました。
中庭の庭園も然りです。
14:15、大覚寺を出発。
西にある祇王寺を目指します。
慎ましやかな草庵、祇王寺へ (京都市右京区)
祇王寺は、大覚寺から歩いて20分ほどの所にあります。
途中まででもバスに乗りたかったのですが、バス停にはけっこう人が並んでいた為、あっさり諦めて歩くことに。
祇王寺に近づくと、急に人が増えてきました。
嵐山から祇王寺までは観光スポットが並んでいる為、けっこう歩いて見て回る人が多いようです。
14:35、祇王寺に到着。
もうほとんど、山の入口の様な雰囲気です。
中に入ると、期待通りに、紅葉が敷き詰められた苔庭が迎えてくれます。
ここだけは、紅葉の絨毯が目当てです。
周りの木々の紅葉なんて二の次です。
木々の間にひっそり佇む草庵と、その前にあるつくばいもいい味出しています。
ただ一つ欲を言えば、陽の光が差してほしかったですね。
西側に山が迫っているので、午後はどうしても陰ってしまいます。
ここ祇王寺に関しては、こんな感じでも雰囲気が合っていていいとは思うんですが、 総じて言うならば、嵐山界隈は、午前から昼間にかけての方が良いのかもしれませんね。
15:00、祇王寺を出て、この旅最後の紅葉スポットである常寂光寺へ向かいます。
常寂光寺で紅葉締メ (京都市右京区)
祇王寺から南へ歩いて、常寂光寺を目指します。
途中に二尊院がありますが、総門から「紅葉の馬場」と呼ばれる参道(紅葉の名所)だけを覗きます。
15:10、常寂光寺の山門前に到着。
ここまでの道も紅葉に彩られており、人が多いのも肯けます。
山門から本堂まで、石段を登って行きます。
そこから更に小道を登ると、嵯峨野を見渡すポイントがあります。
しかし、やっぱり嵐山の紅葉は質がいいですね。
実に、京都紅葉巡りの締めに相応しい。
15:40、常寂光寺を後にしました。
後は、竹林の道を通って嵐山へ戻ります。
竹林の道を通って渡月橋へ (京都市右京区)
常寂光寺から更に南へ歩くと、トロッコ嵐山駅があります。
ちょこっと覗く為に寄ると、門で欧州系の外国人に写真撮影を頼まれました。
英語はチョー苦手ですが、カメラを持ってて「ピクチャー」と言う単語を聞けば、まず解りますね。
線路上の陸橋を越えると、もうそこは一面の竹林です。
そこから左に入った所が、彼の有名な「竹林の道」です。
ちょこちょこ普通の木が混じっていますが、これが意外と邪魔です…。
ここはやっぱり朝から昼までの間がいいですね。
後、春から夏にかけてなら、木漏れ日と鮮やかな緑がより映えることでしょう。
また、ここ竹林の道や大覚寺など、嵐山界隈もライトアップをやっているらしいので、 また機会があれば夜に訪れてみたいですね。
今日はお土産買って帰らなければならないので、残念ながら見る時間がありません。
しかし、今日は何故か、金閣以外の写真写りがあまり良くありません。
竹林の写真もこれが一番マシで、後のはあまりに酷かったので採用しませんでした。
ひょっとしたら、コンデジの設定を間違えていたのかも…。
ちなみに、写真は天龍寺の北門前です。
天龍寺には行ったことがあるので今回はパスしますが、ここの庭園は、たぶん京都イチと言っても過言でない位の美しさです。
嵐山観光では必須のスポットなので、シーズン中の混雑は尋常じゃありません。
16:30、途中の店でお土産の生湯葉を買いつつ、渡月橋まで戻ってきました。
渡月橋周辺は、同年9月16日の台風18号豪雨により桂川が氾濫し、30軒以上の店などが浸水被害を受けています。
その爪痕はほとんど残っていない様に見えましたが、川に砂礫がかなり溜まっているような印象を受けました。
片付けるの大変だったと思います。
お土産もうちょっと買っても良かったですね…。
さあ、後はお土産を買いにJR京都駅へ向かうのみです。
もちろん、昼食抜きなのでラーメンでも頂きましょうかね。
JRを使わずに京都駅へ向かう (京都市右京区〜下京区)
16:55、嵐電嵐山駅を出発。
嵐電と地下鉄を使ってJR京都駅へ向かいます。
今度は乗り換えなしで、終点の四条大宮駅へは17:15に到着しました。
嵐電はなぜこんな中途半端な場所までしか通っていないのかと言うと、 元はこの辺り(四条通)が京都の中心地であった為で、JRが京都駅を今の位置に作った為に、 交通の要衝としての中心的機能が移ってしまった経緯があるからだそうです。
さて、四条大宮駅から阪急に乗り換えて1駅行って、そこから地下鉄に乗り換えて京都駅へ向かうのですが…、 これまでも「1駅」は全て歩いてきたので、この際ここも歩いてしまうことにしました。
さすがにキツイ…
でも、歩くのはこれが最後なので頑張ります。
15分ほどで、地下鉄烏丸線の四条駅に到着。
電車を待っていて、ふとホームのポスターを見るとこんなものが。
画像出典元: 京都市交通局
今日、金閣寺へ向かう際にも目に入っていたので気になっていたのですが、 後で調べてみると、これは京都市交通局による乗車促進キャンペーンなのだそうです。
この娘「太秦 萌」の他に2人の女の子が登場するらしいです。
京都で萌えキャラは異色に映るので、誰もが気になるでしょう。
それだけでも効果ありなんじゃないでしょうか。
17:35、京都駅に到着。
京都駅ビルへと向かいます。
京都駅でお土産を買い漁る (京都市下京区)
地上に出てから、中央改札口前のエスカレーターで上を目指します。
すると、4階の室町小路広場には、既にクリスマスツリーが設置されていました。
そこから上に伸びる大階段は、下から見れば映像が見えるようになっています。
それにしても近代的で、京都らしくありません。
できた当初も思いましたが、ちょっとくらい京都らしいデザインを入れてくれても良かったのでは?
と感じたのは、私だけではないでしょう。
夕食を摂る為、大階段を上って、10階にある「拉麺小路」へ向かいます。
ここはやはり京都ラーメン「ますたに」に行きたかったのですが、
私は背脂が苦手なので泣く泣く外すことに。
一回りして「すみれ」と「麺家いろは」に絞りましたが、「すみれ」がけっこう並んでいたのと、 「麺家いろは」の富山ブラックに興味を引かれたのもあって、後者を選択しました。
富山ブラックは、魚醤を長時間煮込んで真っ黒に仕上げた醤油ラーメンです。
九条ネギが入ったラーメンを選択。
魚介系のスープで美味しかったのですが…
私は、やっぱり醤油は薄めの方が好みです。(年のせいかも?)
とりあえずお腹を満たし、最後の仕事であるお土産漁り?に向かいます。
京都駅ビルの地下1階(伊勢丹・The CUBE・Porta)では、定番なものから高級なものまで、ほぼ全ての京都のお土産が手に入ります。
定番の「生八つ橋」(私は黒ごまがオススメなのでそれが入ったもの)はもちろん、最近人気の「京ばあむ」、家のおばあちゃんに「緑寿庵清水の金平糖」、
私の好きな七味唐辛子(七味家本舗、原了郭の黒七味)、その他もろもろ買い込んでしまいました。
幸いかさばる物は少なくて済みましたが、これから平日夕方の帰宅ラッシュの中を無事に帰れるかどうか、若干の不安は否めません。
大阪からは座れる当てがあるので、そこまで何とかもってくれれば…
最後まで、しっかり気を抜かずに行きたいと思います。
18:55、京都駅ビルを後にし、帰路につきます。
帰路は、まず地下鉄烏丸線で四条駅まで戻って阪急電車に乗り換え、終点梅田までいきます。
19:12に出発、帰宅ラッシュも相まって全く座ることができず、体力的にも精神的にも限界を超えてしまいました。
当然、梅田でブラブラする余裕はなく、阪神梅田駅へ直行。
始発駅なのでここからは確実に座れます。
20:12に出発、その後1時間余り、ガッツリ眠っておりました。
帰宅したのは、21:35でした。
スケジュールは過去よりだいぶ緩くしたつもりでしたが、やっぱりきつかったですね。
想定以上に歩くことになってしまったのが最大の誤算です。
後悔らしい後悔はほとんどありませんが、とてもこれで京都を制覇したとは言えません。
学生時代にあまりにも行ってなかったのを、最低限補完したに過ぎないのです。
でもまあ、これ以上を求めていくとキリがないので、これで十分だったのではないかと思います。
さて、次の行き先候補は以下の通りです、
- 奈良の東大寺〜吉野の千本桜(4月上旬、1泊2日、鉄道・バス・徒歩)
- 四万十川源流点〜八幡浜ラーメン〜しまなみ海道〜尾道ラーメン(春、日帰り、ドライブ・徒歩)
- 島根の宍道湖〜出雲大社ほか(冬季以外、日帰りor1泊2日、ドライブ)
吉野の千本桜は何年も前から候補に挙がっていますが、この時期は忙しくてなかなか実現しません。
2つ目は四国一周旅行の忘れ物ですね。天気の良い日があれば、無茶してでも行きたいところです。
3つ目は新ネタですが、中国四国で唯一行ったことがない島根県です。伊勢神宮へ行ったなら、出雲大社もぜひ押さえておきたいところです。
近々行くなら、日帰りで安く上がる旅がいいのですが、果たして…。