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北近畿めぐりの旅
【1日目】

またまた紅葉のシーズンに、鳥取砂丘〜天橋立の海岸線を疾走しました。

2009年11月19日(木) 兵庫県南部:曇後晴 兵庫県北部:曇時々晴


11月19〜20日(木〜金曜日)、もはや毎年恒例となった一人旅に出ることにしました。

今回は1泊し、北近畿の空白地帯(行ったことない所)を巡ります。

名付けて、「北近畿めぐりの旅」

西は鳥取砂丘から、東は天橋立まで、…いや、この両者は1度行ったことがありますが、 道中、隠れた名所があるはずなので、そこを巡ろうということなのです。

強行スケジュールであまりゆっくりできませんでしたが(帰宅後は疲れ果てて何もする気が起きませんでしたが)、 それなりにいい旅になったと思います。(もう、2度とゴメンですが…)


出発の朝 (加古川市〜たつの市)

予定を組み、宿を予約したのが当日2日前という余裕のなさ…。

宿に関しては、ルート的に考えて、直前まで車で野宿するつもりでした。
過去の私に言えるなら、

「早まるな!常識的な判断をしろ!」

と嗜めていたことでしょう。

それが届いていたのかどうかはさておき、 いくらなんでもムチャだし、せっかくだからちょっとでもゆっくりするべきだ、 と思い至ることができた訳です。

正直、予定通り行ける自信は全くありません。
ルートが長く何が起こるか分からないし、宿到着のタイムリミット(23時)があったからです。
予定では21時前で、2時間の余裕はありましたが、その都度柔軟に予定を組み替える必要があるでしょう。

やっぱりちょっと遅れて、8:11に出発。

昨年同様、寒気が入った翌日で、太平洋側なら天気は回復…ですが、今回行くのは日本海側。
基本曇天、最悪にわか雨、といった感じでしょうか。

出発時点での天気は「曇り」。
イマイチだが、その内晴れてくるでしょう。

東山公園を散策 (たつの市)

幹線、高速道路は渋滞もなく進み、第1目的地のたつの市東山公園へ、予定通りの9:05に到着。

旧新宮町の揖保川の東岸にあります。
一車線の堤防道を行くと、見えてきたのは宿泊施設。
どうもその脇が公園の入口のようです。

一応紅葉の名所なんですが、思ったよりちっちゃい山間の公園でした。
私以外に誰一人いません…。
紅葉の色付きはまずまずですが、少し早かったようです。

たつの市東山公園(1)
たつの市東山公園(2)

目一杯ゆっくりして、9:35に出発。
ここは、端折るかどうか最後まで悩んだ末、寄ることにしたんですが、正直、端折ってもよかった鴨?

最上山公園を散策 (宍粟市)

最上山公園は旧山崎町の市街地の直ぐ西側にあり、入口もそこにあるのですが、 狭い道や一方通行に妨げられ、同じ所を回ってしまうハメに…。

何とか一番遠い所から、山の上の入口に行くことができましたたが、 小さい看板で、しかも道が狭いから分かりにくいの極みでした。

到着したのは、予定より20分遅れの10:23。

こちらは人も多く、同じ山間の公園ながら、充分な広さがあるようです。
紅葉の色付きは、ほぼベストの状態です。

最上山公園(1)

ちょっと気になったのは、各所にある石碑と石像…。

最上山公園(2)

しかし、かなりいい感じの公園だと思うんですが、あの入口の分かりにくさはどうなんでしょう?

もう少し全体を回りたかったのですが、時間を食ってしまってるので、 予定より10分遅れの10:48に出発しました。

国道29号線を北上、道の駅はがへ (宍粟市)

山崎町を過ぎるとほとんど信号のない田舎路で、 休憩ポイント道の駅はがに到着したのは、予定通りの11:28でした。

道の駅はが

ここで、昼飯(天玉うどん)を食べ、どの渓谷に行くかを思案。
南から、原不動滝、赤西渓谷、音水渓谷の3つがありましたが、 マイナーで行きやすそうな音水渓谷を選択、12:00に出発しました。

ちなみに、この辺は杉林だけでなく、山頂付近は雑木林で、 一部紅葉に染まった山が見られます。

国道29号線(波賀町内)

音水渓谷へ… (宍粟市)

この旅最後の紅葉スポット…だったのですが、 音水渓谷への脇道に入って、集落を抜けると…

音水渓谷(1)

その先の林道は、車1台がやっと通れる未舗装道路じゃないか!

実は、この先にちょっと行ったんですが、さすがに恐怖を覚えて、 ちょっと幅のあるところでUターンしたんですよ…。

地元の人の車かな?
ここで降りて奥の方へ歩いて行きました。

と、言うことは、この先は車で行けるとこじゃないってこと?
ゾゾ〜〜〜っ。

音水渓谷(2)

紅葉は一切ありませんでしたが、ここでも充分味のある渓谷です。
もう奥に行く気は起きません。

結局、15分ほどの寄り道で終わり、予定より15分早い12:30に出発しました。

この後は、更に国道29号線を北上し、戸倉峠を越えて、鳥取砂丘へ向かいます。

砂丘への道 (宍粟市〜鳥取市)

国道29号線で鳥取県に入り、砂丘へと向かいます。

道中の八頭町では、一面の柿畑が見られました。
大きな甘柿が鈴生りで、写真を撮りたかったのですが、 車はノンストップで、残念ながらチャンスはありませんでした。

鳥取砂丘は広いね〜 (鳥取市)

わざわざ鳥取市街地に入り、ロータリー交差点に迷うなどしつつも、 何とか予定より15分早い14:04に鳥取砂丘へと到着。

その前にトンネルがあるのですが(それまで海に向かってる気がしませんでしたが)、これはまさに、

「トンネルを抜けると、そこは砂丘だった。」

という感じです。

土産物屋が並ぶ砂丘の東側ではなく、こどもの国があるマイナーな西側の県営駐車場へ車を停めました。

しかし、駐車料金は「終日無料」なんですね〜。
なんて良心的なところなんだ!
逆に、土産を買うから砂丘保全を頑張って欲しい、と思っちゃいました。

さて、入口から砂丘モード全開です!

鳥取砂丘県営駐車場入口
鳥取砂丘南西入口

帰りは目印付けとかないと、迷っちゃいそうです。
ちょうど、高台にこどもの国の建物があったので、これを頼れば何とか帰れるでしょう。

草原や丘陵を越えつつ、北西方向へ歩を進めると、一際高い丘が行く手を塞ぎます。

これが「馬の背」と言うヤツですね。
丘の右端には、観光客の姿が見えます。(こっちが正統な観光スポット)

先客が斜めに登った跡があったので、変な対抗意識を燃やした私は、 無謀にもまっすぐ登ることにしました。

昨日の雨で、砂が湿っていたからいいものの、そうでなければ絶対無理だったでしょう。

馬の背南西側斜面

写真は、帰り道で撮ったものですが、真ん中の一直線に登っている足跡が私のです。
服や靴が砂まみれになったのは、言うまでもありません。
ついでに、一気にバテてしまいました。(ホント、アホなことをしたもんだ…)

馬の背を越えると、やっと海が見えてきました。
もちろん、波打ち際まで行きました。

んが、

そこには衝撃の光景が…

馬の背北側砂浜(1)

ゴミが打ち上げられてる!!

馬の背北側砂浜(2)

しかも、このぶにょぶにょしたのはナンダ!?
固まっていましたが、これはあの悪名高き「エチゼンクラゲ」に間違いありません!!

そんな海に別れを告げて、 観光客がいる馬の背(正統な観光スポット)に向かいます。

馬の背頂上

そう言えば、さっき壁を登った時もそうでしたが、

ここは風が強い!
しかも足元は砂嵐状態!!

裸足なら痛くて我慢できなかったでしょう。

馬の背南側オアシス

馬の背の南(陸側)には、オアシスがあります。
といっても、ただの水溜りですが。

さて、ここから再び砂丘を横断し、西側の駐車場に戻ります。
体力的にも疲れが見えましたが、精神的にも考えるだけで辛いものがあります。

極力丘越えを避けて、ほとんど迷うことなく駐車場へ戻ることができました。

ただ、この後ドライブで、兵庫県を横断し、京都の天橋立まで行かないといけないのですが、 それがちょっと心配になるほど、体力を消耗してしまいました。

休憩も兼ねて、東側の土産屋群へ向かいます。
その高台から、砂丘の全体写真を撮りました。

砂丘センターから見た鳥取砂丘

さっき、この写真の左端から右端までを往復したことになるんですね〜。
そりゃ疲れるわ…。

土産を買い、ある程度体力が回復した所で、 予定通りの15:20に鳥取砂丘を後にしました。

この後は、宿のある天橋立を目差し、日本海岸を西へ向かいます。

新温泉町通過 (鳥取市〜新温泉町)

鳥取砂丘を出発、国道9号線を経由して、国道178号線に入ります。

国道178号線は、鳥取市から舞鶴市の日本海岸沿いを通る道路です。
(豊岡市を経由する為、その際だけ内陸に入っています)

鳥取県岩美町を通過し、新温泉町の中心街である浜坂へと向かいます。

16:00に浜坂駅前に到着、先のルートの確認も兼ねて一服しました。

町の名の由来である温泉は、内陸の方にあるので、この度は寄らずに先へ進みます。

架け替え工事中の餘部鉄橋 (香美町)

予定より20分早い16:20に餘部に到着しました。
何とかここに来るまでに日没を迎えないで欲しいと思っていたんですが、

やや暗くはなっているものの、充分な明るさが残っています!

ところで、正直路肩に停めないといけないと思っていたのですが、 なんと、鉄橋の真下に観光向けの駐車場があるじゃありませんか!
しかも、簡易トイレつきで!

と言う訳で、意外にもゆっくりさせて頂きました。

架け替え工事中の餘部鉄橋

鉄橋が海側(北側)、新橋梁(コンクリート製)がすぐ隣の南側に建設されています。
私がいる間に幸運にも下り線の列車が通ったんですが、 その時私がいたのは南の新橋梁側で、列車は頭しか見えず、 残念ながら写真に収めることができませんでした。
う〜〜ん、不覚…。

しかし、観光スポット化されてるのに、なぜ橋を架け替えるのか。
それには、深〜い事情があるのです。

地元の人にしてみれば、列車通過時の騒音も不快なものがあるそうですし、 何しろ柵のない鉄橋は、強風時には危険極まりない訳です。

過去に鉄橋から列車が落下するという惨事があったということは、ご存知の方もいるでしょう。
橋の真下の国道には、その事故の慰霊碑があります。

色々な思いを抱きつつ、16時半過ぎにこの地を後にしました。

香住道路と香住バイパス (香美町)

16:45、餘部の2つ東の駅香住駅を通過し、一旦ここから内陸に入る国道178号線を後にします。

…筈だったのですが、あろうことか「香住バイパス」と「香住道路」を間違えてしまいました。。。

本来、「バイパス」に入るつもりだったんですが、表示が「香住道路」しかなかったので、 おかしいと思いつつも「道路」の方に行ってしまったのです。

海沿いを行く筈が、道はどんどん内陸へ…。
結果的に、大怪我せずに予定通りのルートに戻ることができましたが、 ありえないミスをしてしまったものです。

やっぱり、疲れてきてるということなんでしょうか。
でも、こっからが大変です。

夜道、山道、県道、ひょっとしたら「酷道」かも…。

城崎温泉郷 (豊岡市)

山陰海岸はリアス式なので、山を登っては湾にある漁村へ下りて、また登って下りての連続でした。

ほぼ日は落ち、ほとんど真っ暗で、しかも対向車もいないという寂しさです。
事故ったらヤバイ(助けは来ない!?)と思うほどで、運転はかなり集中しました。

城崎マリンワールドを通過して、ようやくアップダウンループから開放され、 いざ城崎温泉街で夕食を…と思ったのですが、

駐車場が見当たらない!?

調べでは、1時間まで無料の町営駐車場がいくつかあるはずなんですが、 ぐるぐる回っても一向に見つかりません。

それどころか、食事できる所すらありません。

例え車を停めれても、みんな浴衣姿で、私が行っても完全に浮くと思ったので、 考えた結果、夕食は先送りと相成りました。

できれば、土産も買って、あわよくば足湯も…と思っていただけに残念です。

17:55に到着、ぐるぐる回って、一服して、18:15早々に出発しました。

大回りしてガソリン残量が不安に… (豊岡市〜京丹後市)

予定より45分も早くなってしまった為、予定では京丹後市を最短で横断するルートを変更し、 色々寄り道することにしました。

まずは、久美浜湾を周回します。
ここも、天橋立みたいな内海のある変わった地形をしています。
「小天橋」という呼称があるくらいです。

夜でまったく分かりませんでしたが…。

次に、国道178号線に復帰し北上、旧網野町を通過します。
この辺りで、気付いたんですが、

ガソリン残量が見る見るうちに減っていく!

そう言えば、ガソリンのことは全く考えていませんでした…。
ほんまアホです。
まだ50km以上は走れるでしょうが、田舎に行くとますますマズイので、 不安を取り除く為にも、京丹後市で2000円分給油することにしました。

「ノムさん」こと、元楽天の野村監督の故郷、旧峰山町中心街に19:35に到着、 給油の後、マクドで夕食…(なんでここでマクドやねん!)

ちなみに、カワイイ娘がいましたが、すでに疲れ果てており、 愛想を振りまく余裕もなく…20:15に宿のある天橋立へと出発しました。

宿で長旅の疲れを癒す (宮津市)

予定より10分早い20:40に宿に到着。
大浴場で疲れを癒し、24時過ぎに就寝しました。

実は、当初の予定では、更に北の伊根まで行って、そこの道の駅で夜を明かすつもりでした。
今思えば、ホントに早まらなくてよかったとつくづく思います。
この時も、お風呂に入りながら、「ホントに泊まってよかった」とつくづく思っていました。

翌朝、天橋立を散策した後、伊根へ向かいます。

「北近畿めぐりの旅」【1日目】は、以上となります。
この続きは、【2日目】をご覧下さい。

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