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四国一周旅行
【3日目】

徳島〜高知〜愛媛〜香川を3日間で一周。四万十川(源流域以外)も走破しました。

2011年4月15日(金) 愛媛県中予・東予:曇 香川県:曇


「四国一周旅行」の【3日目】です。
初めからご覧になりたい方は【2日目】へ。


道後温泉本館で朝風呂を頂く (松山市)

この日も6時半過ぎに起床。
ここでは朝食は出ないので、前日に買っておいたパンですませます。

身支度を整えてから、まずは「道後温泉本館」へ朝風呂に入りに行きます。
部屋に浴衣があり、それを来て外を歩いている人もいましたが、 ちょっとそれには抵抗を感じたので普段着にしました。

天気は、薄曇といった感じでしょうか。
7:15頃にホテルを出て、真正面にある本館へ向かいます。
ちなみに本館は、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に登場する「油屋」のモデルになったと言われているそうです。

道後温泉本館(1)

サービスによって料金に違いがあり、この度は下から2番目の「神の湯二階席」(800円)にしました。
神の湯(大浴場)に入浴し、2階の大広間で休憩することができます。
時間制限は60分、大広間では貸し浴衣とお茶菓子(せんべい)のサービスがあります。

道後温泉本館(2)
道後温泉本館(3)

手ぶらだった為、60円の貸しタオルと道後温泉の刻印のあるミニ石鹸を買い、いざ浴場へ。
男子浴室は2つありますが、中の装飾がちょっと違うだけです。
単純温泉なので特別感はありませんでしたが、ちょっと熱めの良いお湯加減でした。

入浴を終えてから、湯冷ましに3階を見に行きました。
最上級の「霊の湯三階個室」を横目に、最奥の「坊っちゃんの間」に入ります。

道後温泉本館(4)

ここは、夏目漱石をしのんで作られた部屋で、漱石ゆかりの資料が置かれています。
夏目漱石は、小学生の時に興味を持って読むことができた唯一の近代小説家だったので、 じっくり見学させて頂きました。

8時15分頃に本館を後にし、お土産屋さんが開くまでの間、道後温泉界隈を散策することにします。


朝の道後温泉をぶらり散策 (松山市)

商店街(道後ハイカラ通り)はまだ店が開いてないので一先ず置いといて、 まずは道後温泉駅前へと向かいます。

そこは商店街の南口も兼ねている訳ですが、その脇にカラクリ時計と足湯場がありました。
反対側には、坊ちゃん列車なる小型の機関車が展示されています。

道後温泉駅前(1)
道後温泉駅前(2)

次に、その南にある道後公園(湯築城跡)へ足を延ばします。
中には武家屋敷が数軒立っており、庭園もいい感じに手入れされています。
ただ、何故か猫の姿が目立っていたのが気になりましたが…。

道後公園(1)
道後公園(2)
道後公園(4)

ここは桜の名所でもあるらしく、既にだいぶ散っていましたが、 一部まだ満開に近い状態を保っている木もありました。

せっかくなので、展望台まで登ってみることにしました。

道後公園(3)

意外と高さがあります。
向こうに見える松山城の丘に匹敵するでしょうか。

そろそろ店が開いてくる時間なので、帰りに商店街へ向かいます。
有名な「一六タルト」「母恵夢(ポエム)」「ポンジュース」に「坊ちゃん団子」も購入しましたが、これが意外とお高かったです。

愛媛土産をまとめ買いし、9時過ぎにホテルへ戻りました。
10:15にホテルを出発、しまなみ海道の入口がある今治市の糸山公園を目指します。


しまなみ海道を望む (今治市)

山を越える前に、ガソリンを給油しておきます。
昨日は400km以上走った為、残量が僅かになっていました。

今治市中心街を抜けるのに思った以上に時間が掛かり、 糸山公園に着いたのは、予定より20分遅れの11:30でした。
無料駐車場に車を停め、まずは展望台へと向かいます。

糸山公園(1)
糸山公園(3)

相変わらず、空模様はスッキリしません。
ここはぜひ、晴天の下で眺めたかったのですが、残念です。

カメラをズームして橋の上を見ると、サイクリングしている人たちが渡っているのが見えました。

糸山公園(2)

そう、しまなみ海道は、自転車で渡ることができるのです。
私は学生時代、ママチャリで100km近く日帰りの旅をしていたこともあり、これを見ると血が疼きます。

しかし、これは片道70kmもあるので、サイクリング限定目的で来る必要があります。
将来、機会があれば挑戦してみたいですね。

糸山公園(4)

写真の案内板にある「サンライズ糸山」というのが、 今治側のレンタサイクル基地になります。
車は高速道路のICから入る必要がありますが、自転車や歩行者はこの岬から橋の上に上がって行きます。

12:00に糸山公園を後にし、ここからは一気に、香川県の善通寺市まで走ります。


本場の讃岐うどんを頂く (善通寺市)

今治湯ノ浦ICから今治小松自動車道へ入り、松山自動車道、高松自動車道を経由して、 善通寺ICで下り、本日の昼食となる本場香川県の「讃岐うどん」の店へと向かいます。
ちなみに、松山自動車道の区間は、四国では珍しい片側2車線の高速道路でした。

私が狙うのは、ぶっかけうどんの元祖として有名な「山下うどん」であります。 強烈なコシとツルツルとした喉越しが特徴である、正に正統派のお店です。

山下うどん

13:47に、山下うどんへ到着しました。

土曜日なので混んでないか心配でしたが、幸いにも満席ではない様子。
当然、注文は「ぶっかけうどん」に天ぷら数点をトッピングし、いざ実食。

とにかく麺が固い!
おそらく讃岐うどん最強クラスの固さで、ものすごく食べ応えがあります。

ですが、ダシや天ぷらを含め、やはりウマイ!
私が求めていた「これぞ本場讃岐うどん!」という全くのイメージ通りで、十ニ分に満足できました。
しかも、これでたったの500円だったのです。

ただ、一つ気になったのは、席においてあった生姜と鮫肌の下ろし器です。
私は生姜が苦手なので、これを入れるのはさすがに止めておきました。

14:13、山下うどんを出て、金比羅宮へと向かいます。


延々と続く石段を登り、金刀比羅宮参りへ (琴平町)

14:28、琴平町営駅前西駐車場に到着しました。
この辺の駐車場は全て有料か、近い所にあるお土産物屋さんの駐車場は、 そこで買い物をすれば無料になるシステムになっているようです。

奥へ入ると道がややこしく、ワケが分からなくなると思ったので、 ちょっと遠いですが、町営の駐車場を選択した次第です。

駐車場から少し南に歩くと、まずは最初の新町鳥居が見えてきました。
そこをくぐって行くと、暫くは平坦な道が続きます。
商店街を抜け、川を渡ると、お土産屋さんなどの商店が両脇にズラズラッと並ぶ表参道に入ります。

表参道からまもなく、石段の1段目が現れ、 785段(本宮までの場合、奥社まで登ると1368段)の長丁場となる石段のスタートとなります。

ちなみに、今回は本宮までで、奥社までは行きません。(と言うか、行く時間も体力もありません。)

金比羅宮表参道入口 金比羅宮一ノ坂

113段辺りから一ノ坂に入り、石段の数が増えて、坂が急になります。
ここがけっこうきつかったのですが、365段目にして、ようやく入口となる大門に到着しました。
(上の写真右の奥に写っているのが大門です。)

大門をくぐると、暫くは平坦な道が続きます。
有名な「五人百姓」に、桜の名所である「桜馬場」を通過して行きます。

金比羅宮五人百姓
金比羅宮桜馬場

残念ながら、桜はほぼ終わっていましたが、それでも良い雰囲気を醸し出しています。

その桜馬場奥の石段を上った先には鳥居があり、左側には広場があります。

その広場の奥には「御厩」があり、そこには2頭の馬がいました。
この馬は、神様がお乗りになるための馬「神馬(しんめ)」だそうです。
名前と年齢からして、競走馬のご隠居様かなと、勝手な想像をしてみました。

金比羅宮の神馬

更に奥へ進んで、628段目で旭社に到着しました。
ここへは帰り道で参拝するみたいなので、先へ進みます。

暫く行くと、闇峠と呼ばれる薄暗い所に来ました。
下の写真奥は本宮の手水舎ですが、その陰からナゼか「ミッフィー」が覗いています。
場所が場所だけに、かなりブキミです。

金比羅宮闇峠・本宮手水舎

手水舎で作法通り身を清め、いよいよ最後の御前四段坂と対峙します。
ここから本宮まで、一気に133段を上がります。
きついですが、ラストスパートです!

金比羅宮御前四段坂

785段を登り切り、ようやく本宮に到着です。

金比羅宮御本宮

早速参拝を済ませ、北東にある高台から讃岐平野を望みます。

金比羅宮展望台

う〜ん、やはり天気が悪い…。
天気が良ければ瀬戸大橋まで見えるそうですが、今日は讃岐富士までがやっとです。

反対側へ向かうと絵馬殿があり、そこには何と…

金比羅宮絵馬殿

堀江謙一さんが1996年に単独太平洋横断に成功した、 かの「モルツマーメイド号」が奉納されているではありませんか!
まさかこんな所でお目にかかれるとは思ってもみませんでした。

金刀比羅宮は航海安全祈願の信仰を集めているらしく、特に船の絵馬が多くみられます。
モルツマーメイド号なんかは、そこにあるだけでもありがたい物なんじゃないでしょうか。

さて、ここで普通ならお守りなどを頂いて帰る訳ですが、
何を思ったか、それを躊躇し、何と手ぶらで帰ってしまいました。

これが、この旅「3大後悔」の最後の1つとなってしまった訳です。
本当にあり得ないです!
あまりにも残念すぎる自分に腹が立ちます。

さて、今度はあの785段の石段を降りていく訳ですが、 その途中にある、さっき素通りした旭社へ立ち寄ります。

金比羅宮旭社

参拝を済ませ、黙々と石段を降りて行きます。
下の方にある土産物屋さんもチェックしますが、目ぼしい物は見つからず、 結局こちらも何も買わずに駐車場まで戻って来てしまいました。

ここで香川県のお土産を購入する予定でしたが、 この後、香川県最後となる与島PAを出るまでの間に買うしかありません。

さすがにここに来て、自分のバカさ加減に呆れ、暫く車の中で呆然としてしまいました。

とは言え、悩んでいても仕方ないので、とにかく先へ進むことにします。

予定より15分遅れの15:55に琴平町営駅前西駐車場を出発、 この旅の最終目的地となる高松市中心街へと向かいます。


懸案の首〜背中痛と頭痛が発生! (綾川町)

金比羅宮の辺りから気にはなっていたのですが、 遂に首〜背中痛と頭痛が襲い始めました。

私は元来姿勢が悪く、数年前から、 コリによる首〜背中痛とそれに伴う頭痛が発生する様になっていました。
1年半前の北近畿めぐりの旅でも、帰り道でこれに酷く悩まされたものです。

よって、今回はこれに備え、湿布と即効性の頭痛薬を用意しておりました。

急遽、ちょうど見つけた道の駅滝宮に寄ることにします。
16:18に到着、広い駐車場と菜の花畑がある道の駅です。

道の駅滝宮

駐車後、即行湿布を貼り、頭痛薬を服用します。
効き目が現れるのに数10分はかかるので、店を覗いてみることにしました。

そう言えば、金比羅さんでは一切買い物をしなかった(本当にどうかしていた)ので、 ここで香川県のお土産を購入することに。
とは言え、あまり目ぼしい物は無く、唯一面白いと思った「あげうどん」のみの購入となりました。

長めに休憩をとり、16:45に出発。
薬が効いてくれることを祈りつつ、高松中心街へと向かいます。


高松市中心街で折り返す (高松市)

頭痛薬よりも湿布がよく効いて、だいぶ楽になってきました。
高松市中心街に入り、有名な栗林公園を通過、17:20に高松港サンポートへ到着しました。

できれば、公園か港のどちらかを散策したかったのですが、 コリと頭痛のケアもあって50分の遅れになっていた上、駐車できる場所も見つからず、 結局そのまま周辺を一周して帰ることになりました。

ただ、香川県の県庁所在地を訪れたという自己満足だけの為に、 わざわざ大きく遠回りして高松市まで来たようなもので、 これならさっさと帰路についた方が良かったかもしれません。

どうも、金比羅さんの辺りからおかしなことになってしまっている様です。
17:35、高松市中心街を抜け、高松西ICから高松自動車道に入り、いよいよ帰路につきます。


与島PAで最後の休憩 (坂出市)

高松自動車道から瀬戸中央自動車道へ入り、初めての瀬戸大橋を渡ります。
そのほぼ中間地点にある与島PAへ、最後の休憩の為に立ち寄ります。

瀬戸大橋

18:18、与島PAに到着しました。
既に空は暗くなり始め、また物凄く風がきつい為、かなり肌寒く感じます。

店に入り、四国土産の忘れ物が無いか確認します。
店を出ると、正面に揚げパンの販売車があり、ちょうど小腹も空いていたので、ここでカレーパンを頂くことにしました。
販売車なりの味でしたが、肌寒かったこともあって、これはかなりありがたかったです。

18:45、与島PAを出発しました。
結局、予定より1時間遅れとなりましたが、もうここまで来れば、後は無事に帰宅することだけを考えればいいでしょう。

山陽自動車道、太子龍野バイパス、姫路バイパスを経由し、 自宅のある市内へ入る頃には、さすがに疲れが色濃くなってきました。

帰宅前に近所で給油し、窓ガラスなどを拭いてもらって、愛車にも長旅の労を労います。
そして、家に着いたのが21:00、総走行距離1213.0km、燃費は19.8kmでした。

二泊三日で四国を一周する強行スケジュールでしたが、なかなか充実した旅でした。
3つほど強い後悔がありましたが、特に問題もなく、無事帰ってこられたので良しとしましょう。

その3つの後悔と、今回通らなかった徳島県南部〜高知県東部へは、 いずれ制覇しに行きたいと思いますが、果たしていつのことになるやら…。

次は、近畿の空白地帯である紀伊半島でも狙いましょうかね。
同じ春なら「吉野の千本桜」なんていいかもしれません。

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