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京都補完計画 〜秋旬の風を愛でる旅〜
【2日目】

紅葉シーズン真っ只中、京都市内を万遍なく周遊しました。

2013年11月27日(水) 京都府南部:曇後一時雨


「京都補完計画 〜秋旬の風を愛でる旅〜」の【2日目】です。
初めからご覧になりたい方は【1日目】へ。


大津港へ立ち寄る (大津市)

8時半過ぎに起床。
やはり、脚の脛が痛いです…。
まあ、今日は無茶をしなければ、これ以上悪くなることはないでしょう。

天気予報は変わりません。
折り畳み傘をいつでも出せるように準備し、予定より20分遅れの9:50に出発しました。

今日は昼間の予定に余裕があるので、まずは大津港に寄ってみることにしました。
京阪浜大津駅で降りると、目の前に琵琶湖が広がります。

しかし、以前大津に来た時もそうでしたが、とにかく人が少ない!
大阪・神戸・京都と比べるのは酷ですが、それにしても県庁所在地とは思えない静けさです。

琵琶湖汽船 大津港

なかなかのオーシャン…いや、レイクビューでしたが、それ以外は特に変わったものもなさそうなので、周辺を散策した後、早々に次へ向かいます。

完全になめていた銀閣寺 (京都市左京区)

まずは、銀閣寺へ向かいます。
11:00、地下鉄東西線の東山駅で降り、そこからバスで向かうことにしました。

しかし、来たバスは何と満員で、誰一人乗れず!
試しにもう一本待ってみると、それもいっぱいで待ってた人の半分くらいしか乗れません。

これは想定外!!
平日中日なのに!?銀閣寺にそんなに行く人が多いのか!?

迷った挙句、電車で最寄り駅まで行って、そこからバスに乗るルートに変更することにしました。
その為には、地下鉄でもう一つ先の駅に行く必要があるのですが、 一駅だと歩いた方が速いということで、またまた15分余り歩く羽目に…。

また今日もコレか…。
ただでさえ脚が痛いのに、先が思いやられます。

京阪電車で、三条駅から出町柳駅まで北上し、銀閣寺方面行きのバスを待ちます。
11:45、バスが到着。
こちらは、楽勝で乗ることができました。

やはり京都では、「できる限り電車を使う」
これが鉄則なようです。

12:00、ようやく銀閣寺に到着です。
総門を入ると、いきなり高さ数メートルはあろうかという生垣に圧倒されます。

そして、中門を抜けてすぐ右手に、早くも銀閣がお目見えとなります。

銀閣(北側)

東求堂前の池

銀閣寺も初めて訪れましたが、とにかく「庭園が美しい」の一言です。
今まで見た中で一番かもしれません。

高台から見た銀閣寺

東側の山も、竹林や紅葉で色鮮やかです。
高台からは、京都盆地(洛北)が見渡せます。

銀閣寺おなじみのアングルです。

南側も紅葉しており、また銀閣の西側には苔の絨毯も見られました。

これだけ多様で洗練された庭園が堪能できるとは!
完全に銀閣寺をなめておりました。

明日金閣寺に行く予定ですが、たぶん銀閣寺の方が良かったと思うことでしょう。
それだけクオリティが高く、感動しました。

12:45、銀閣寺を後にし、昼食を摂りに向かいます。

この旅一番の贅沢な食事 (京都市左京区)

銀閣寺からすぐ南に「おめん 銀閣寺本店」があります。
元は群馬のうどんらしいですが、京都創業であり、市内では評判の高いお店の一つです。

さすがは名店。
着いた時には、すでに数組が並んでいました。

私は基本イラチなので並ぶのは嫌いなのですが、この後は夜のライトアップまで時間に余裕があり、 折角なので並んで待つことにしました。

約20分後、ようやく店内へ。

おめんは、国産小麦100%を使用し作る自家製麺を、 上質の昆布とかつおでひいた少し濃いめのおだしにたっぷりの薬味野菜(旬のお野菜や甘辛く味付けされた金平牛蒡や胡麻等)を入れて、つけ麺で頂きます。

うどん単品でも1100円するのですが、この旅唯一のまともな食事なので、思い切って奮発することにしました。
選んだのは、京三昧セット(1980円)です。

内容は季節によって変わるそうですが、 うどんに加えて、豆乳の温奴・生麩の田楽・京水菜ときのこのみぞれ和・海老芋の唐揚げ・一口十六穀ごはん等がセットで付いていました。

おめんと薬味
京三昧セット
画像出典元: iraka-イラカ-(店長の部屋)

うどん自体は大変おいしいのですが、私にとって薬味はちょっとじゃまでした。
薬味はネギだけで、うどん自体を味わう方がいいですね、やっぱり。

セットで感動的に美味しかったのは、豆乳の温奴と海老芋の唐揚げですね。
私が嫌いで普段避けていた品が多かったのですが、海老芋(里芋の一種)だけは180度印象が変わりました。
里芋のあのネチョネチョした食感が嫌いだったので、たぶん唐揚げなのが良かったのでしょう。

ちょっとお高かったですが、質の高さは感じましたし良かったと思います。
たまにはこういう食事もいいですね。

13:45過ぎにお店を出て、三条へ向かいます。

祇園の街、白川南通を歩く (京都市東山区)

再びバスと京阪電車に乗り、出町柳駅を経由して、14:10に三条駅まで戻ってきました。

ここから四条までの道中で、祇園の街で有名な白川南通を歩いていきます。
三条駅の南からやや東へ行き、花見小路通を南下すると、白川南通の東端に出ます。

道の両脇に大きな柳が立ち、これまでとは全く違う風景に変わりました。

辰巳神社前

有名な巽橋です。
澄んだ白川のせせらぎと柳の木、その先に続く、これぞ祇園と言った風情のある店が並ぶ光景。
舞妓・芸妓さんはいませんでしたが、歩くだけでもいい感じですね。

白川 巽橋
巽橋南の通り

やはり脚が痛いので通りを突っ切るだけでしたが、 後から思えば、もう少しぐるっと周りを回っても良かったと後悔。

14:40に通りを抜け、鴨川を渡って、河原町通へ向かいます。

河原町通から錦市場へ (京都市中央区)

15:15、河原町通のLoftに到着。
ここでお目当ての品を購入します。

その後、西隣の新京極商店街、更に西隣の寺町通りを練り歩き、16:15、錦市場へと足を踏み入れます。

16時を過ぎた頃から、ポツポツと雨が降り出して来ました。
ほぼ、予報通りなようです。

あまりお腹も空いておらず、昨日同様、夕食はライトアップ後にすることにしたので、 できればここで軽くつまみ食いをしておきたいところです。

錦市場を端から端まで物色、軽く当たりを付け、復路でつまみ食いを開始です。

まず立ち寄ったのは、もちつき屋。

錦市場 もちつき屋

店内でもちつきのパフォーマンスも行っており、客の目を引きます。
わらびもちとよもぎもちを売っていましたが、後者を選択。
焼きたてでなかなか美味です。

もちろん、もち1個では足りないので、次にたこ焼き屋に立ち寄りました。

カリカリ博士という京風たこ焼きのお店で、何と、「ジャンボたこ焼き:1パック6個入りで180円」という超激安価格です!

小さい店で、若いお姉さんが1人で切り盛りしていました。
だから安く提供できるんでしょうねぇ。
キツイ世の中になったものです。

並んで待って、途中、食券販売機が釣銭切れで止まって、後ろの韓国人?女性に聞かれて、適当に状況説明したりして、 ようやくたこ焼きにありつけました。

外はカリカリ、中はとろ〜り。
大阪のモノとはタイプが違いますが、この美味しさ、この大きさ、この立地で、180円は安すぎます!
300円は取ってもいいんじゃない?お姉さん。

17:05、錦市場を出て、いよいよ東山界隈のライトアップへ向かいます。
予定より1時間ほど早いですが、完全に雨模様になってきましたし、早めに行った方がいいでしょう。

脚が痛いのに歩き回った結果、限界を超えたのか、あまり気にならなくなってきました。
まずは、一番近い高台寺へと30分弱の行程を、やっぱり歩いて向かいます。

高台寺前は、雨の中の大行列 (京都市東山区)

高台寺までの道中で、祇園の街で有名な花見小路通(四条通の南側)を歩いていきます。
竹矢来に格子作りの茶屋や料理屋が建ち並んでおり、情緒ある町並みが続いています。

もちろん写真を撮ったのですが、雨と暗闇でボケボケだったので、ここでは割愛させて頂きます。

舞妓・芸妓さんらしき姿も見られました。
この時間なら、ホンモノの可能性が高いでしょう。

17:50、高台寺前に到着。
しかし、そこに見えるは、100m近くに及ぶ長蛇の列!

下調べでは、「清水寺よりは高台寺へ先に行った方がいい」とのことでしたが、 そりゃ皆見てる訳ですから、鵜呑みにしちゃいけませんね。
早めに行って正解でした。

おそらく入場制限ではなく、チケット販売待ちなだけな様で、少しずつ前に進んでいってます。
待ち時間は10〜15分くらいで行けそうです。

高台寺は、北政所(高台院)が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院です。
ここのライトアップは他とは一線を画しており、毎回テーマを定め趣向を凝らした方丈前庭を作庭・公開しています。

2013年秋の方丈前庭

とても、お寺の庭とは思えません!
歴史ある寺院と現代アートの融合ですね。

ただ、私的には違和感たっぷりでしたが…。

臥龍池

こちらは、臥龍池の写真です。
水面に鏡のように反射して、岸辺の紅葉が美しく映ることで有名なんですが、、、

雨が降っているので、当然の結果ですね。。。
ここが一番きれいらしいので、ちょっと残念です。

紅葉の名所という印象ではなかったですね。
高台寺自体を期待して見に行く方が良さそうです。

私はそうではなかったので、一回りするとさっさと外へ出てしまいました。

列に並んでから40分余り経っていますが、まだまだ長蛇の列が続いています。
本当に早めに行っておいてよかったです。

高台寺の西にある石段

続いて、高台寺の西にある石段を降りてすぐにある圓徳院へ向かいます。

圓徳院で雷雨をやり過ごす (京都市東山区)

18:40、北政所ねね終焉の地と言われる圓徳院に入ります。

圓徳院入口

まだ雨は止みそうにありません。
それどころか、かなり本降りになってきました。

方丈南庭

ここは高台寺の塔頭の一つで、昨晩訪れた南禅寺天授庵と同じ様な感じです。
お庭の前にはやっぱり人が溜まっていましたが、天授庵ほど邪魔ではありません。

ところで、私は紅葉ばかりを見ていたわけではありません。
しっかり、仏像や屏風・襖絵などの文化財も観覧しています。

特に、ここ圓徳院の襖絵は秀逸でした。
当然写真は撮れないのでご紹介できませんが、一見の価値はあると思います。

北書院北庭

最後の北書院北庭に来た頃には、雨が更に強まって、雷も鳴り出しました。
よって、出ていく人がいなくなり、庭の前にはまたまた人が溜まっていく始末…。

でも、ほとんどの人が座ってくれている為、天授庵の時とは違って、後ろから引きの写真を撮ることができました。
そういう好印象もあってか、天授庵よりかなり満足できました。

気象レーダーをチェックしてみると、この雷雨が抜けたら雨は止んできそうです。
私も、ここで雨が弱まるまで雨宿りすることにしました。

北書院で10分ほど休憩し、19:15、圓徳院を後にしました。

ライトアップの締めは清水寺へ (京都市東山区)

二寧坂、産寧坂を上って清水寺へ向かいます。

途中、七味家本舗に寄って、練七味などを購入しました。
これを鍋料理などで使うと美味いのです。
唐辛子好きにとって、ここを素通りすることはできません!

19:35、清水寺の仁王門前に到着。

仁王門

人は多いのですが、意外と並んでいません。
すんなり入ることができました。

三重塔(1)

三重塔を見上げ、まずは随求堂の胎内めぐりへ。
お堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てたもので、真っ暗の中を壁に巡らされた数珠を頼りに進み、 この菩薩を象徴する梵字(ハラ)が刻まれた随求石を廻して深く祈り、再び暗闇の中をたどってお堂の上に戻ってきます。
追加料100円なので、ここは行っておきたいですね。

次に、成就院の方へ行ってみます。
成就院庭園特別拝観の期間中でしたが、追加料600円ということで、さすがに止めておきました。
もう散々見てきましたし、先の圓徳院で満足したので別に行かなくてもいいでしょう。

成就院前の池の水面に、紅葉が映っていました。
永観堂や高台寺に比べて暗〜い感じですが、既に雨はほぼ止んでおり、きれいな写真を撮ることができました。

成就院前の池

次に、本堂へ向かいます。
いわゆる清水の舞台がある所ですね。

そこから山側へ行くと奥の院があります。
ここは、本堂と京都市街を眺められる、絶好の撮影スポットとなっています。

本堂と京都タワー
本堂

本堂の上を投光器の光が走っています。
もう清水寺ライトアップの代名詞となっており、高台寺程の違和感はありませんが、やっぱり意味が解りません。

下に下り、音羽の瀧の水を頂いてから帰路につきます。

三重塔(2)

下から見上げた三重塔です。
光の筋が映えますね。

こう見れば、やっぱりこれは客寄せなんでしょうね。
随求堂や成就院への呼び込みをやっていたことから、 ここはお寺でありながらも、貪欲に金儲けを狙う観光地という感じです。

金儲けするなとは言いませんが、露骨にはしないで欲しいですね。
一応お寺なんですから。

20:45、清水寺を後にし、五条坂を下って清水五条駅に向かいます。
道中のお店はほとんど閉まっており、夕食を摂れそうなところはありません。

ということで、途中の三条で降りて、お店を探すことにしました。
鴨川の西側に行けば、確実に何かお店があるはずです。

遅い夕食を摂ってからホテルへ戻る (京都市東山区〜中央区〜大津市)

21:10に三条駅へ到着。
三条大橋を渡って、三条通を進み店を探します。

いくつか飲食店がありましたが、定食屋に入りました。
疲れていたからか、ホッとするメニューを求めてしまうようです。

ベタに唐揚げ定食を注文。
御飯のおかわり無料ということで、ありがたくもう1杯頂きました。

コンビニで朝食のパンなどを買い、22:05に三条京阪駅より、地下鉄東西線〜京阪電車と乗り継いで、22:50にホテルに到着しました。

昨日より1時間遅い到着で、明朝は少し早目に出る予定です。
今夜も風呂でじっくり脚をマッサージした後、早々に就寝しました。

最終日は、金閣寺と嵐山へ向かいます。
天気はすっきり晴れはしないものの、どうやら雨は降らなさそうです。

「京都補完計画 〜秋旬の風を愛でる旅〜」【2日目】は、以上となります。
この続きは、【3日目】をご覧下さい。

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