星団 Star cluster

宇宙の彼方にある恒星の集団  Star cluster of faraway space

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散開星団 散開星団
Open cluster
画像:おうし座プレアデス星団『すばる』(M45)
温度高い 光度高い
主要構成物質H2、He等 年齢若い
お互いの重力によってつくられた恒星の集団。
分子雲から同時に生まれた星同士がいまだに互いに近い位置にある状態の天体を指す。
銀河のディスク(円盤)部分に存在する為、銀河星団とも呼ばれる。
数百の恒星がまばらな集団になっており、年齢数十億年以下の比較的若い星が多い。
周りのガスがまだ纏わりついている場合もある。
散開星団の中の星は初めは強く密集していて、同じ速度で銀河中心の周りを回っている。
約5億年くらい毎に分子雲の通過といった外部の要素によって擾乱を受けることにより、 星団の星々はわずかに異なった速度で動き、やがて年が経つにつれて星々は銀河系内へバラバラに散らばって行く。
10億年ほど経つと星団は完全にその姿を失い、ある星は銀河の向こう側に、ある星はこちら側に位置するようになる。
太陽の元々の星団も同じ運命を辿っており、今では、かつてのメンバーで太陽と同時に生まれたが、 今では違う位置にある星がどれなのか、全く知るすべはない。

球状星団 球状星団
Globular cluster
画像:ヘルクレス座(M13)
温度低い 光度低い
主要構成物質H2、He、Si、C、Fe等 年齢100億年以上
恒星が互いの重力で球形に集まった天体。銀河の周りを軌道運動している。
球状星団は重力的に非常に強く束縛されており、その為に形状は球対称となり、中心核に向かって非常に密度が高くなっている。
数十万という恒星が密集しており、非常に古い星々からなる。
銀河形成の初期段階でできたものとされている。
非常に星の密度が高い為、星同士の近接相互作用や衝突に近い現象が時折起こっていると考えられる。
また、球状星団はかなり数の多い天体である。

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