宇宙回廊
秋の星座 Autumn constellations

10〜12月(20時頃)に観察できる星座をまとめました。

2014年11月15日20時の全天図
画像出典:AstroArts(2014年11月15日20時の全天図)

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やぎ座

やぎざ
山羊座
Capricornus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cap
赤経21時
赤緯-20°
観測可能域北緯60°〜南緯90°
正中9月
主要恒星δ:Deneb Algedi(3.0等)
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
黄道十二星座の中では、うお座、かに座の次に見つけにくい星座である。
明るい星はα星Giedi、δ星Deneb Algedi、ω星の3星を結ぶ3角形上にある。

みずがめ座

みずがめざ
水瓶座
Aquarius
画像出典:AstroArts

略符Aqr
赤経23時
赤緯-15°
観測可能域北緯65°〜南緯90°
正中10月
主要恒星β:サダルスウド(2.9等)、α:サダルメリク
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
γ、ζ、η、π星は水瓶の注ぎ口で、ここは英米では the Water Jar(水瓶)と呼ぶアステリズムである。 日本では三ツ矢サイダーのトレードマークに似ていることから、「三ツ矢」と呼び習わしている。
みずがめ座には流星群が3つあり、それぞれ毎時20個の流星が観測される。

うお座

うおざ
魚座
Pisces
画像出典:ヘリオスフィア

略符Psc
赤経1時
赤緯15°
観測可能域北緯65°〜南緯90°
正中11月10日21時
主要恒星η(3.6等)
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
3等星より明るい星がなく、あまり目立たない。
α星アルレシャは、2匹の魚を結びつけるリボンの結び目にある。 アルレシャは4.2等と5.1等の連星であり、それぞれはさらに分光連星となっている。
η星の北東方向付近にM74渦巻銀河がある。美しいが光度は9.8等と暗い。

おひつじ座

おひつじざ
牡羊座
Aries
画像出典:AstroArts

略符Ari
赤経3時
赤緯20°
観測可能域北緯90°〜南緯60°
正中12月
主要恒星α:ハマル(2.0等)、β:シェラタン
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
主な星は、α星ハマル(2等星) と β星シェラタン(3等星)。
他の星はこれらより暗いが、γ星メサルティムとδ星ボテインがある。
アンドロメダ座

アンドロメダ座
Andromeda
画像出典:AstroArts

略符And
赤経1時
赤緯40°
観測可能域北緯90°〜南緯40°
正中11月27日20時20分
主要恒星α:アルフェラッツ(2.1等)、β:ミラク(2.1等)、γ:アルマク(2.3等)
トレミーの48星座の1つ。
α星アルフェラッツは、かつてはペガスス座の一部分であり、ペガスス座δ星でもあった。 この星とペガスス座のα、β、γ星の4つの星により形作られる四角形は、「ペガスス(秋)の大四辺形」と呼ばれる。
アンドロメダ座には、有名なアンドロメダ銀河(M31)がある。 これは、肉眼で見ることのできる最も遠い天体で、我々の住む銀河に似た巨大な渦巻銀河である。

カシオペヤ座

カシオペヤ座
Cassiopeia
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cas
赤経1時
赤緯60°
観測可能域北緯90°〜南緯20°
正中11月
主要恒星α:シェダル(2.23等)、β:カフ、γ:ツィー、δ:ルクバー
トレミーの48星座の1つ。カシオペア座とも言う。
5個の2〜3等星がローマ字の「W」の形に並ぶ。
周りには他に明るい星が無いので、比較的探しやすく、北極星を探す為に用いられる。
γ星ツィーは特有の変光星で、視等級は1.6〜3に変わる。 連星であると考えられ、伴星は中性子星であると考えられる。 これは最も明るいX線連星である。

くじら座

くじらざ
鯨座
Cetus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cet
赤経1時25分
赤緯-11.35°
観測可能域北緯70°〜南緯90°
正中11月
主要恒星ο:ミラ(2.0等)、β:デネブ・カイトス、α:メンカル
トレミーの48星座の1つ。全天で4番目に大きい。
最も有名な星は、ο星ミラである。
この星は歴史上最初に発見された変光星で、 変光周期331.65日の間に見かけの等級が2.0等から10.1等に変わる。
くじら座は銀河南極に近く、銀河面から離れており、銀河系外の多くの銀河がよく見える。

ケフェウス座

ケフェウス座
Cepheus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cep
赤経22時
赤緯70°
観測可能域北緯90°〜南緯10°
正中10月15日21時
主要恒星α:アルデラミン(2.44等)
トレミーの48星座の1つ。
ケフェウスはギリシア神話のエチオピア王で、カシオペア(カッシオペイア、カシオペヤ座)の夫。 アンドロメダ(アンドロメダ座)の父。

こうま座

こうまざ
子馬座
Equuleus
画像出典:AstroArts

略符Equ
赤経21時
赤緯15°
観測可能域北緯90°〜南緯80°
正中9月
主要恒星α:キタルファ(3.92等)
トレミーの48星座の1つ。
88の全天の星座の中で、みなみじゅうじ座の次に小さい。
こうま座はペガスス座のペガサスの弟ケレリスという馬だと伝えられている。

さんかく座

さんかくざ
三角座
Triangulum
画像出典:AstroArts

略符Tri
赤経2時
赤緯30°
観測可能域北緯90°〜南緯60°
正中12月
主要恒星β(3.00等)、α:カプトトリアングリ
トレミーの48星座の1つ。
3つの3等星と4等星が細長い三角形を形成する小さな北天の星座。 この星座の他に、みなみのさんかく座が別にある。
さんかく座銀河(M33)と呼ばれる渦巻銀河があり、 地球のある銀河系、アンドロメダ銀河(M31)とともに、局部銀河群を形成している。

ペガスス座

ペガスス座
Pegasus
画像出典:AstroArts

略符Peg
赤経23時
赤緯15°
観測可能域北緯90°〜南緯65°
正中10月
主要恒星ε:エニフ(2.39等)、β:シェアト、α:マルカブ、γ:アルゲニブ、η:マタル
トレミーの48星座の1つ。
α星マルカブ、β星シェアト、γ星アルゲニブとアンドロメダ座α星アルフェラッツの4つの星により形作られる四角形は、「ペガスス(秋)の大四辺形」と呼ばれる。
星座名は、ラテン語読みでペガスス座という。

ペルセウス座

ペルセウス座
Perseus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Per
赤経3時
赤緯45°
観測可能域北緯90°〜南緯35°
正中12月
主要恒星α:ミルファク(1.79等)、β:アルゴル、ζ:メンギブ、ε、γ:サイド
トレミーの48星座の1つ。
ペルセウスは、怪物メドゥーサを倒し、また海の怪物(くじら座)の生贄にされようとしていたアンドロメダ姫(アンドロメダ座)を救って結婚した。
天上のペルセウスは、右手に剣、左手にはメドゥーサの首を持っている。
メドゥーサの首はあまりに恐ろしすぎて、見たものは誰でも石になってしまうという。 このメドゥーサの首の部分にある星が変光星β星アルゴルである。

みなみのうお座

みなみのうおざ
南魚座
Piscis Austrinus
画像出典:AstroArts

略符Tri
赤経22時
赤緯-30°
観測可能域北緯55°〜南緯90°
正中10月
主要恒星α:フォーマルハウト(1.16等)
トレミーの48星座の1つ。
先端の星フォーマルハウトだけが明るい。

けんびきょう座

けんびきょうざ
顕微鏡座
Microscopium
画像出典:ヘリオスフィア

略符Mic
赤経21時
赤緯-35°
観測可能域北緯45°〜南緯90°
正中9月
主要恒星γ(4.67等)
明るい星はなく、星座内で最も明るいγ星でも4.7等級である。

ちょうこくしつ座

ちょうこくしつざ
彫刻室座
Sculptor
画像出典:ヘリオスフィア

略符Scu
赤経0時
赤緯-30°
観測可能域北緯50°〜南緯90°
正中10月
主要恒星α(4.31等)
銀河南極がこの星座内にある。
明るい星がなく、その割に面積は広いため、探しにくい星座であるが、 ちょうこくしつ座銀河NGC253や、全天でも3番目に明るい銀河として知られるNGC55があり、 アマチュア天文家にはよく知られる。

つる座

つるざ
鶴座
Grus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Gru
赤経22時
赤緯-45°
観測可能域北緯35°〜南緯90°
正中10月
主要恒星α:アルナイル(1.73等)、β:グライド(2.07等)、γ:アルダナブ(3.00等)
つる座は、かつてはみなみのうお座の一部だった。
また、モチーフは正確には鶴ではなくフラミンゴであるとも言われている。

とかげ座

とかげざ
蜥蜴座
Lacerta
画像出典:AstroArts

略符Lac
赤経22時30分
赤緯45°
観測可能域北緯90°〜南緯35°
正中10月10日21時
主要恒星α(3.8等)
この星座は、カシオペヤ座、アンドロメダ座、はくちょう座の間にある。
最も有名な天体は、活動銀河 BL Lacerta である。

ほうおう座

ほうおうざ
鳳凰座
Phoenix
画像出典:ヘリオスフィア

略符Phe
赤経0時
赤緯-50°
観測可能域北緯32°〜南緯90°
正中11月
主要恒星α:Ankaa(2.39等)
日本名のほうおう座は鳳凰から取られているが、本来はフェニックス(不死鳥)をモチーフにした星座である。

ろ座

ろざ
炉座
Fornax
画像出典:ヘリオスフィア

略符For
赤経3時
赤緯-30°
観測可能域北緯50°〜南緯90°
正中12月
主要恒星α(3.87等)
ラカーユは、フラスコを加熱するための炉としてこの星座を設定した。
春の星座 夏の星座
秋の星座 冬の星座
南天の星座
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