宇宙回廊
夏の星座 Summer constellations

7〜9月(20時頃)に観察できる星座をまとめました。

2014年8月15日20時の全天図
画像出典:AstroArts(2014年8月15日20時の全天図)

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てんびん座

てんびんざ
天秤座
Libra
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cyg
赤経15時
赤緯-15°
観測可能域北緯65°〜南緯90°
正中6月20日21時
主要恒星β:ズベン・エス・カマリ(2.6等)
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
あまり目立たない星座である。
元々はさそり座のはさみの部分であったとも考えられており、後に星座として独立した。
主要恒星には、さそり座由来の名がついている。

さそり座

さそりざ
蠍座
Scorpius
画像出典:AstroArts

略符Sco
赤経17時
赤緯-40°
観測可能域北緯40°〜南緯90°
正中7月20日21時
主要恒星α:アンタレス(0.96等)、λ:シャウラ、θサルガス、δ:ジュバ、ε、
κ:ギルタブ、β:アクラブ、υ:レサト、τ:アルニャート、π、
σ:アルニャート、ι
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
天の川に大きなS字型で横たわっており、特徴的な形をしている。
さそり座には明るい星が多くあり、視等級3.00以上の星の数は12にも上り、88星座の中で最も多い。
またさそり座は天の川上にあるため、多くの星団を含む。
散開星団のM6 (ちょう星団) 、およびM7 (トレミーの星団) のような多くの天体がある。
この他、球状星団のM4およびM80もある。

いて座

いてざ
射手座
Sagittarius
画像出典:AstroArts

略符Sgr
赤経19時
赤緯-25°
観測可能域北緯55°〜南緯90°
正中8月20日21時
主要恒星ε:カウス・アウストラリス(1.9等)、σ:ヌンキ、ζ:アスケラ、
δ:カウス・メディア、λ:カウス・ボレアリス、π:アルバルダ、γ:アルナスル
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
星座は、ティーポットと呼ばれる星群によって容易に認識可能である。
この星座の東側にあるζ,τ,σ,φ,λ,μ の6つの星が、北斗七星に似たひしゃく状に並んでいることもあり、 日本はこの部分を「南斗六星」と呼んでいる。西欧でも「ミルクディッパー」と呼ばれることがある。
銀河系の中心がある方向なので、天の川の密度はこの辺りが一番濃い。 従って、いて座には紫色をした多くの星団や星雲がある。
銀河系中心に関係のある電波源「いて座A」もある。天文学者は、これが大質量のブラックホールを含むかもしれないと考えている。
いるか座

いるかざ
海豚座
Delphinus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Del
赤経20時42分
赤緯13.48°
観測可能域北緯90°〜南緯70°
正中9月26日20時20分
主要恒星β:ロタネブ(3.63等)
トレミーの48星座の1つ。天の川の近くにある。
全体的に暗い星座ではあるが、その中でも比較的明るい星々が密集している為、 天の川が見える程度に環境が良ければ見つけやすい。

おおかみ座

おおかみざ
狼座
Lupus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Lup
赤経15時
赤緯-43°
観測可能域北緯35°〜南緯90°
正中6月20日21時
主要恒星α(2.3等)、β、γ
トレミーの48星座の1つ。
α星(青色巨星)を除いて、3等星が6つあるだけの暗い星座であるが、形は整っている。
星座西部の境界線上に、2つの渦巻銀河とウォルフ・ライエ星を含む惑星状星雲IC4406がある。 この星雲の中心星は、知られている中で最も高温の星の一つである。

こと座

ことざ
琴座
Lyra
画像出典:ヘリオスフィア

略符Lyr
赤経19時
赤緯40°
観測可能域北緯90°〜南緯40°
正中8月
主要恒星α:ベガ(0.03等)
トレミーの48星座の1つ。
あまり大きな星座ではないが、有名な明るい1等星ベガがあるために、よく知られている。
ベガは、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルとともに、夏の大三角形を形成する。
また、中国や日本の七夕伝説では織姫星(織女星)として知られ、 わし座のアルタイルを牛飼いに見立てた恋物語が伝わっている。
環状星雲(M57)は、惑星状星雲の中で最も有名である。

はくちょう座

はくちょうざ
白鳥座
Cygnus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cyg
赤経20時37分
赤緯42.03°
観測可能域北緯90°〜南緯40°
正中9月10日21時
主要恒星α:デネブ(1.25等)、γ:サドル、ε:ギェナー、δ:ルク
トレミーの48星座の1つ。
α星デネブは、1800光年も離れているにもかかわらず、1等星の白色超巨星である。
デネブは、こと座のベガ、わし座のアルタイルとともに、夏の大三角形を形成する。
十字架型をしているので、北十字ともいう。 キリスト教ではこの星座を、キリストの磔の十字架と重ねて考えることがある。
天の川の上にあるので、多くの星団と星雲がはくちょう座の中にある。

へび座

へびざ
蛇座
Serpens
画像出典:ヘリオスフィア

略符Ser、Ser1(頭部)
Ser2(尾部)
赤経15時30分(頭部)
18時20分(尾部)
赤緯10°(頭部)
-5°(尾部)
観測可能域北緯80°
〜南緯80°
正中6月30日21時(頭部)
8月5日21時(尾部)
主要恒星α:Unukalhai(2.7等)
トレミーの48星座の1つ。
星座は、へびつかい座の胴体によって2つに分断されており、 頭部 (Serpens (Caput))と尾部(Serpens (Cauda)) に分けて捉えられ、 事実上、2つの星座の連合体として扱われている。
地上から見て右側(西側)が頭部、左側(東側)が尾部である。
M5(頭部、α星の南西約8度の球状星団)は最も美しい。 M16は、わし星雲と呼ばれる。
天の川の上にあるので、多くの星団と星雲がはくちょう座の中にある。

へびつかい座

へびつかいざ
蛇遣座
Ophiuchus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Oph
赤経17時
赤緯
観測可能域北緯80°
〜南緯80°
正中7月25日21時
主要恒星α:ラス・アルハゲ(2.1等)、η:サビク、ζ、δ:イェド・プリオル、
β:ケバルライ
トレミーの48星座の1つ。
占星術における(黄道)13星座説では、13個目にこのへびつかい座が加わることになる。
δ星、ν星を接点にへび座と接続し、二つで一つの星座と捉えられることが多い。
また、へびつかい座単体での大きさは11位だが、 へび座と合わせた場合は、全天一大きいうみへび座をも凌ぐ規模を誇る。

ヘルクレス座

ヘルクレス座
Hercules
画像出典:AstroArts

略符Her
赤経17時
赤緯30°
観測可能域北緯90°〜南緯50°
正中7月
主要恒星β:コルネフォロス(2.78等)、α:ラス・アルゲティ(2.78〜5.39等)
トレミーの48星座の1つ。全天で5番目に大きい。
あまり明るい星はないが、α星のラス・アルゲティは美しい二重星として知られている。
また有名な2つの球状星団(M13・M92)があり、北半球で最も明るい。

みなみのかんむり座

みなみのかんむりざ
南冠座
Corona Austrina
画像出典:AstroArts

略符CrA
赤経19時
赤緯-40°
観測可能域北緯40°〜南緯90°
正中8月
主要恒星β(4.10等)、α:アルフェッカ・メリディアナ(4.11等)
トレミーの48星座の1つ。かんむり座とは別の星座である。
日本の大部分では南の低い空でしか見ることができない。
いて座の足元にある為、ケイロン(ケンタウルス)の冠と呼ばれる。

や座

やざ
矢座
Sagitta
画像出典:ヘリオスフィア

略符Sge
赤経19時50分
赤緯18.66°
観測可能域北緯90°〜南緯70°
正中9月
主要恒星γ(3.47等)
トレミーの48星座の1つ。
や座は全天でみなみじゅうじ座、こうま座に次いで3番目に小さいが、 この星座が占有する南北の角度は最も小さい。

りゅう座

りゅうざ
竜座
Draco
画像出典:ヘリオスフィア

略符Dra
赤経15時
赤緯75°
観測可能域北緯90°
〜南緯15°
正中6月
主要恒星γ:エルタニン(2.23等)、η:アル・ディバイン、β:ラスタバン
トレミーの48星座の1つ。
紀元前2790年頃は、α星トゥバンが北極星だった。
キャッツアイ星雲の名で知られる惑星状星雲NGC6543があることで知られる。 M102とされるレンズ状銀河NGC5866もある。

わし座

わしざ
鷲座
Aquila
画像出典:ヘリオスフィア

略符Aql
赤経20時
赤緯
観測可能域北緯85°〜南緯75°
正中7月
主要恒星α:アルタイル(0.77等)、γ:タラゼド(2.72等)、ζ:デネブ・アル・オカブ
トレミーの48星座の1つ。
α星アルタイルは3重連星であり、 こと座のベガ、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角形を形成する。
また、中国や日本の七夕伝説では牽牛星(彦星)として知られ、 はくちょう座のデネブを織女に見立てた恋物語が伝わっている。

こぎつね座

こぎつねざ
小狐座
Vulpecula
画像出典:ヘリオスフィア

略符Vul
赤経20時
赤緯25°
観測可能域北緯90°〜南緯55°
正中9月
主要恒星α:アンサー(4.44等)
夏の大三角形の真ん中にある。暗い北天の星座である。
星座の南方に、巨大な惑星状星雲である亜鈴状星雲 (M27) がある。 この星雲は、形がその名の通りの鉄アレイ状である為、よく観測される。

たて座

たてざ
盾座
Scutum
画像出典:AstroArts

略符Sct
赤経19時
赤緯-10°
観測可能域北緯80°〜南緯90°
正中8月
主要恒星α(3.85等)
全天で5番目に小さい。
春の星座 夏の星座
秋の星座 冬の星座
南天の星座
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