宇宙回廊
冬の星座 Winter constellations

1〜3月(20時頃)に観察できる星座をまとめました。

2015年2月15日20時の全天図
画像出典:AstroArts(2015年2月15日20時の全天図)

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おうし座

おうしざ
牡牛座
Taurus
画像出典:AstroArts

略符Tau
赤経4時
赤緯15°
観測可能域北緯90°〜南緯65°
正中1月15日21時
主要恒星α:アルデバラン(0.9等)、β:エルナト、η:アルキオネ、ζ
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
この星座で数少ない明るい星、橙色のα星アルデバランは、この星座の真ん中にある。
雄牛のつのは、エルナト(かつてはぎょしゃ座にも同時に属していた)およびζ星によって形作られ、西へ伸びている。
おうし座の東方には、最もよく知られているプレアデス散開星団(すばる)がある。
また、ζ星の北東には、かに星雲(M1)がある。
これは、かつて1054年7月4日に地球で目撃された巨大な超新星の残骸であり、爆発時には日中ですら見えたという。

ふたご座

ふたござ
双子座
Gemini
画像出典:AstroArts

略符Gem
赤経7時
赤緯20°
観測可能域北緯90°〜南緯60°
正中2月20日21時
主要恒星β:ポルックス(1.1等)、α:カストル(1.6等)、γ:アルヘナ、
μ:テジャト・ポステリオル
黄道十二星座の1つであり、トレミーの48星座の1つ。
α星カストルは、視等級2.0等のカストルAと、2.9等のカストルB、9等のカストルCの三重連星で、 これら3つの星すべてが2つの星から成る連星である。 従って、カストルは6重連星ということになる。
星座の西の端にはM35散開星団があり、これは全天で5番目の大きさである。
うさぎ座

うさぎざ
兎座
Lepus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Lep
赤経5時30分
赤緯-19°
観測可能域北緯61°〜南緯90°
正中2月6日20時
主要恒星α:アルネブ(2.7等)、β:ニハル(3.0等)
トレミーの48星座の1つ。
オリオン座の南に位置し、オリオンに追われている野ウサギを表すといわれる。

エリダヌス座

エリダヌス座
Eridanus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Eri
赤経3時25分
赤緯-29°
観測可能域北緯32°〜南緯90°
正中12月
主要恒星α:アナルケル(0.46等)、β:クルサ、γ:ザウラク
トレミーの48星座の1つ。
南端に1番明るい星α星アケルナルがある。
これは最も平らにつぶれている星の1つであり、まさに特異星である。 観測によると、その半径が自転軸よりも赤道で約50%大きい。
この原因は、アケルナルが非常に高速で自転しているためである。
エリダヌス座のモデルとなったエリダヌス川は、実在しない架空の川である。
エリダヌス川のモデルとなった川は、メソポタミア文明のユーフラテス川なのではないかと考える学者もいる。

おおいぬ座

おおいぬざ
大犬座
Canis Major
画像出典:AstroArts

略符CMa
赤経7時
赤緯-20°
観測可能域北緯60°〜南緯90°
正中2月
主要恒星α:シリウス(-1.46等)、ε:アダーラ(1.5等)、δ:ウェズン、β:ミルザム、
η:アルドラ
トレミーの48星座の1つ。
α星シリウスは、地球から見える太陽の次に明るい恒星であり、太陽から非常に近い恒星の1つである。 オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンとともに冬の大三角形を形成している。
シリウス以外にも明るい星が沢山あり、2等星を4つ持っている。
諸説あるが、最も一般的には、おおいぬ座(あるいは、シリウスのみ)はオリオンの猟犬であるとされている。

オリオン座

オリオン座
Orion
画像出典:AstroArts

略符Ori
赤経5時
赤緯
観測可能域北緯85°〜南緯75°
正中1月25日21時
主要恒星β:リゲル(0.12等)、α:ベテルギウス(0.4〜1.3等)、γ:ベラトリクス、
ε:アルニラム、ζ:アルニタク、κ:サイフ、δ:ミンタカ、ι:ハチサ
トレミーの48星座の1つ。
天の赤道上にあり、おうし座の東にある冬の代表的な星座で、 中央に三つ星(オリオンのベルト)が並んでいるのが目印。
オリオン座には、明るい星や有名な星雲・星団が多くある。
β星ベテルギウスは赤色超巨星で、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとともに冬の大三角形を形成する。
δ星ミンタカ、ε星アルニラム、ζ星アルニタクの3つの2等星はオリオンのベルトとして知られ、 その南には有名なオリオン大星雲(M42)がある。これは、θ1星、θ2星などとともに、オリオンが腰につけた剣に見立てられる。
また、アルニタクの東には、これも有名な馬頭星雲がある。

ぎょしゃ座

ぎょしゃざ
馭者座
Auriga
画像出典:ヘリオスフィア

略符Aur
赤経6時
赤緯40°
観測可能域北緯90°〜南緯40°
正中2月15日20時
主要恒星α:カペラ(0.08等)、β:メンカリナン、θ、ι:ハッサレー
トレミーの48星座の1つ。
ぎょしゃ座には連星が多い。
カペラ、β星メンカリナン、ε星アル・マーズ、ζ星サダトニ等が代表的なぎょしゃ座の連星である。 特に、後者2つは連星進化の非常に珍しい段階にある。
また、3つの星、ε、ζ、η星は、「子供」と呼ばれる。

こいぬ座

こいぬざ
小犬座
Canis Minor
画像出典:AstroArts

略符CMi
赤経8時
赤緯
観測可能域北緯85°〜南緯75°
正中2月
主要恒星α:プロキオン(0.38等)、β:ゴメイザ(2.9等)
トレミーの48星座の1つ。
α星プロキオンはかなり明るい星なので、この星座は大きさの割りには大変有名である。
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウスとともに冬の大三角形を形成している。
狩人でもあった勇者オリオン(オリオン座)の猟犬のうちの1匹であるといわれている。

とも座

ともざ
船尾座
Puppis
画像出典:ヘリオスフィア

略符Pup
赤経7時30分
赤緯-30°
観測可能域北緯40°〜南緯90°
正中2月
主要恒星ζ:ナオス(2.25等)
巨大すぎて4つに分割されたアルゴ座の部分の1つである。
分割される前のアルゴ座のときにバイエル記号が定められたため、この星座にはα星はない。

いっかくじゅう座

いっかくじゅうざ
一角獣座
Monoceros
画像出典:AstroArts

略符Mon
赤経7.15時
赤緯-5.74°
観測可能域北緯75°〜南緯85°
正中2月20日21時
主要恒星β(3.76等)
冬の大三角形の中にあるという、分かりやすい場所にあるが、 4等星がいくつかあるだけの、目立たない星座である。
M50散開星団や、ばら星雲(NGC 2237-2239、2246)として知られる散光星雲がある。

きりん座

きりんざ
麒麟座
Camelopardalis
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cam
赤経6時
赤緯70°
観測可能域北緯90°〜南緯10°
正中2月1日21時
主要恒星β(4.03等)
北極星のすぐ脇にあり、日本では1年中見ることができるが、 明るい星がなく、それまで星座が設定されなかった場所に作られた星座なので、認知度はあまり高くない。
新しい星座なので神話はない。

ちょうこくぐ座

ちょうこくぐざ
彫刻具座
Caelum
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cae
赤経5時
赤緯-40°
観測可能域北緯40°〜南緯90°
正中2月
主要恒星α(4.45等)
エリダヌス座とはと座の中間にある暗くて目立たない星座。
もともと星座のなかった所に、18世紀に新しく作られた。

はと座

はとざ
鳩座
Columba
画像出典:ヘリオスフィア

略符Col
赤経6時
赤緯-35°
観測可能域北緯45°〜南緯90°
正中2月
主要恒星α:ファクト(2.6等)
小さくて目立たない星座である。
新しい星座なので、神話はないが、 この鳩は旧約聖書のノアの方舟伝説で活躍した鳩に因んでいるといわれている。
春の星座 夏の星座
秋の星座 冬の星座
南天の星座
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