宇宙回廊
南天の星座 Southern constellations

日本からはほとんど観察できない、南天の星座をまとめました。

南天の星図
画像出典:千葉市理科学習資料データベース(南天の星図)

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さいだん座

さいだんざ
祭壇座
Ara
画像出典:ヘリオスフィア

略符Ara
赤経17時24分
赤緯-53.58°
観測可能域北緯25°〜南緯90°
正中7月
主要恒星β(2.9等)
トレミーの48星座の1つ。
さいだん座は、ケンタウルス座、おおかみ座から分かれてできたとされ、 ケンタウルスのケイロンの祭壇だとされた。

りゅうこつ座

りゅうこつざ
竜骨座
Carina
画像出典:ヘリオスフィア

略符Car
赤経9時
赤緯-60°
観測可能域北緯37°
〜南緯90°
正中3月下旬
主要恒星α:カノープス(-0.7等)、β:ミアプラキドゥス、ε:アヴィオール、
ι:アスピディスケ、θ、ν
巨大すぎて4つに分割されたアルゴ座の部分の1つである。
この際、バイエル符号はアルゴ座のものをそのまま引き継いだため、 りゅうこつ座にはα, β, ε, ι星などはあるが、γやδ星などはない。
全天で2番目に明るい恒星であるα星カノープス(太陽を含めると3番目)は、約1万2千年後には南極星になる。
ほ座のδ星とκ星マルカブ、りゅうこつ座ι星アスピディスケとε星アヴィオールを結ぶと十字架の形になるので、 これらの星たちはみなみじゅうじ座と見誤りやすい。
この為、この4星を「ニセ十字」と呼ぶ。
インディアン座

インディアン座
Indus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Ind
赤経21時55分
赤緯-60°
観測可能域北緯20°〜南緯90°
正中10月7日20時20分
主要恒星α:ペルシアン(3.2等)
大航海時代を象徴する星座といわれる。名称はインド人ではなく、アメリカインディアンに由来する。
ε星は太陽から11.82光年の位置にあり、非常に近い恒星のうちの一つである。

がか座

がかざ
画架座
Pictor
画像出典:ヘリオスフィア

略符Pic
赤経5時
赤緯-50°
観測可能域北緯25°〜南緯90°
正中1月
主要恒星α(3.27等)
ちょうこくしつ座に置いてある画架という扱い。

かじき座

かじきざ
旗魚座
Dorado
画像出典:ヘリオスフィア

略符Dor
赤経5時
赤緯-60°
観測可能域北緯20°〜南緯90°
正中2月
主要恒星α(3.27等)
大マゼラン雲の大部分を含むことで有名。残りの部分は、テーブルさん座にある。
大マゼラン雲の中にある散光星雲NGC2070は、形が毒グモのタランチュラに似ていることから、 タランチュラ星雲の名で呼ばれる。

カメレオン座

カメレオン座
Chamaeleon
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cha
赤経11時
赤緯-80°
観測可能域北緯10°〜南緯90°
正中4月
主要恒星α(4.05等)
明るく固有名詞のある星はない。
狙うはやはり目の前のハエか。

きょしちょう座

きょしちょうざ
巨嘴鳥座
Tucana
画像出典:ヘリオスフィア

略符Tuc
赤経0時
赤緯-65°
観測可能域北緯25°〜南緯90°
正中11月
主要恒星α(2.87等)
巨嘴鳥とは、キツツキ目オオハシ科に属する鳥類のことである。
南端に小マゼラン銀河(SMC)がある。

くじゃく座

くじゃくざ
孔雀座
Pavo
画像出典:ヘリオスフィア

略符Pav
赤経20時
赤緯-65°
観測可能域北緯15°〜南緯90°
正中8月25日21時
主要恒星α:ピーコック(1.94等)
1603年に、ヨハン・バイエルによって設定された。

コンパス座

コンパス座
Circinus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cir
赤経15時
赤緯-60°
観測可能域北緯20°〜南緯90°
正中6月
主要恒星α(3.18等)
全天88星座の中で4番目に小さい。

じょうぎ座

じょうぎざ
定規座
Norma
画像出典:ヘリオスフィア

略符Nor
赤経16時3分
赤緯-52.01°
観測可能域北緯30°〜南緯90°
正中7月5日21時
主要恒星γ2(4.0等)
現在、この星座にはα星とβ星がない。

テーブルさん座

テーブルさんざ
テーブル山座
Mensa
画像出典:ヘリオスフィア

略符Men
赤経5時40分
赤緯-77°
観測可能域北緯0°〜南緯90°
正中2月10日20時
主要恒星α(5.09等)
北半球からは基本的に見ることができない。
天の南極にあるはちぶんぎ座の次に南にある星座である。
この星座には、有名な大マゼラン銀河がある(かじき座との境界線付近)。

とけい座

とけいざ
時計座
Horologium
画像出典:ヘリオスフィア

略符Hor
赤経3時
赤緯-60°
観測可能域北緯20°〜南緯90°
正中12月
主要恒星α(3.85等)
とけい座の命名は、振り子時計の発明者クリスティアーン・ホイヘンスを記念するものとされる。

とびうお座

とびうおざ
飛魚座
Volans
画像出典:ヘリオスフィア

略符Vol
赤経8時
赤緯-70°
観測可能域北緯15°〜南緯90°
正中3月
主要恒星β(3.77等)
星座絵では、アルゴ船に戯れる飛魚のような姿が描かれている。

はえ座

はえざ
蝿座
Musca
画像出典:ヘリオスフィア

略符Mus
赤経12時
赤緯-70°
観測可能域北緯10°〜南緯90°
正中5月
主要恒星α(2.69等)
全天88星座の中で5番目に小さい。
当初はみつばち座とされていたが、後にはえ座に落ち着いた。
カメレオンに狙われ続ける運命…。

はちぶんぎ座

はちぶんぎざ
八分儀座
Octans
画像出典:ヘリオスフィア

略符Otc
赤経22時
赤緯-90°
観測可能域北緯0°〜南緯90°
正中10月2日20時
主要恒星ν(3.73等)
天の南極はこの星座の中にあるが、南極星として使えるような明るい星はない。
肉眼で見える星では、はちぶんぎ座σ星が天の南極に最も近いが、5.4等と暗いので目立たない。 天の南極を知るには、みなみじゅうじ座が主に使われる。

ふうちょう座

ふうちょうざ
風鳥座
Apus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Aps
赤経16時
赤緯-75°
観測可能域北緯5°〜南緯90°
正中7月10日21時
主要恒星α(3.83等)
ふうちょうとは、ニューギニアなどに住む極楽鳥の一種のこと。

ぼうえんきょう座

ぼうえんきょうざ
望遠鏡座
Telescopium
画像出典:ヘリオスフィア

略符Tel
赤経19時
赤緯-50°
観測可能域北緯40°〜南緯90°
正中8月
主要恒星α(3.49等)
18世紀に、ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって設定された。

みずへび座

みずへびざ
水蛇座
Hydrus
画像出典:ヘリオスフィア

略符Hyi
赤経2時
赤緯-75°
観測可能域北緯5°〜南緯90°
正中12月
主要恒星β(2.82等)
うみへび座と混同しないよう注意する必要がある(ラテン語綴りもよく似ている)。
日本では、こうみへび座(小海蛇座)と呼んだ時代がある。
α星は紀元前3000年頃には南極星だった。

みなみじゅうじ座

みなみじゅうじざ
南十字座
Crux
画像出典:ヘリオスフィア

略符Cru
赤経12時
赤緯-60°
観測可能域北緯20°〜南緯90°
正中5月
主要恒星α:アクルックス(0.77等)、β:ベクルックス(1.25等)、γ:ガクルックス、
δ:デクルックス
サザンクロス(南十字星)という名称でも知られる、全天88星座の中で最も小さいが、非常に有名な星座である。
3方向をケンタウルス座で囲まれており、残りの部分ははえ座に接している。
天の南極には南極星に当たる目立った星がないため、大航海時代以来主にこのみなみじゅうじ座が天の南極を測るために使われた。
α星アクルックスとγ星ガクルックスの間隔を、アクルックスに向け約4.5倍すると、だいたい天の南極に到達する。
石炭袋(コールサック星雲)と呼ばれる暗黒星雲は、天の川の中にあり、星雲が天の川を隠すような形で暗く見えるため、暗いゆえに見えやすい。
散開星団NGC 4755は、宝石箱(みなみじゅうじ座κ星団)としてよく知られる。

みなみのさんかく座

みなみのさんかくざ
南三角座
Triangulum Australe
画像出典:ヘリオスフィア

略符TrA
赤経16時
赤緯-65°
観測可能域北緯25°〜南緯90°
正中7月
主要恒星α:アトリア(1.92等)、β、γ
1603年に、ヨハン・バイエルによって設定された。

レチクル座

レチクル座
Reticulum
画像出典:ヘリオスフィア

略符Ret
赤経4時
赤緯-60°
観測可能域北緯23°〜南緯90°
正中1月
主要恒星α(3.4等)
もともとは網の意味で、ラカーユはこれを天体望遠鏡についている、 視野の中の位置を示すための十字の模様(照準器)の意味でつけた。
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秋の星座 冬の星座
南天の星座
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