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土星とその衛星 Saturn and its satellites

太陽系第6惑星とその衛星  The 6th planet and its satellites of the solar system

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土星 土星 Saturn
太陽系第6惑星
The 6th planet of the solar system
赤道半径60,268km 重量5.688×1026kg
密度0.70g/cm3 表面重力0.91G
雲の最上層温度-180℃ 衛星数64(タイタン等)
主要構成物質岩石、氷[H2O、CH4](核)、H2(s)、He
主要大気組成H2:93%、He:5%、CH4、H2O等
平均軌道半径9.55AU(14億2673万km) 平均軌道速度9.67km/s
公転周期29.53年 軌道傾斜角2.49°
離心率0.056 自転周期10.23時間
赤道傾斜角25.33° アルベド0.47
12本(内側からD,C,B,A,F,ヤヌス/エピメテウス,G,E,パレネ,フェーベ環等)
太陽系で2番目に大きいガス惑星だが、密度の最も低い惑星(海に浮く程)でもある。
土星の大気の厚さは1,000kmで、その半分は濃い大気の層である。
通常土星の雲の模様にはあまり特徴はないが、30年周期で大白斑が発生する。
この模様は木星の大赤斑同様、複雑な環状気流であることが分かっている。
土星の内部では重いヘリウムが滴となって下に沈み、その摩擦で太陽から受けるよりはるかに多量の熱を発している。

土星の衛星 Saturn's satellites

■:A環の羊飼い衛星■:F環の羊飼い衛星■:G環の羊飼い衛星■:共有軌道衛星■:トロヤ衛星■:内大衛星群■:外大衛星群■:不規則衛星
No.名前長軸半径平均軌道半径
D環67,000〜74,500km
C環74,500〜92,000km
B環92,000〜117,500km
--S/2009 S10.15km以下117,000km
A環122,200〜136,800km
18パン15km133,584km
35ダフニス3.5km以下136,505km
15アトラス23km137,670km
16プロメテウス59.5km139,380km
--S/2004 S62.5km以下140,130km
--S/2004 S42.5km以下141,210km以下
F環140,210km
--S/2004 S32.5km以下141,300km以下
17パンドラ51.5km141,720km
ヤヌス/エピメテウス環149,000〜154,000km
11エピメテウス67.5km151,422km
10ヤヌス96.5km151,472km
G環165,800〜173,800km
53アイガイオン0.25km167,500km
E環180,000〜480,000km
1ミマス208km185,404km
メトネ・アーク194,230km
32メトネ1.5km194,440km
アンテ・アーク197,665km
49アンテ1km以下197,700km
パレネ環211,000〜213,500km
33パレネ2km212,280km
2エンケラドス257km237,950km
3テティス541km294,619km
13テレスト14.5km294,619km
14カリプソ15km294,619km
4ディオネ564km377,396km
12ヘレネ18km377,396km
34ポリデウケス6.5km377,396km
5レア768km527,108km
6タイタン2,576km1,221,850km
7ヒペリオン185km1,481,100km
8イアペトゥス749km3,560,820km
フェーベ環4,000,000〜13,000,000km
24キビウク8km以下11,294,800km
22イジラク6km以下11,355,316km
9フェーベ115km12,869,700km
20パーリアク11km以下15,103,400km
27スカジ4km以下15,672,500km
26アルビオリックス16km以下16,266,700km
--S/2007 S23km以下16,560,000km
37ベビォン3km以下17,153,520km
28エリアポ5km以下17,236,900km
47スコル3km以下17,473,800km
29シャルナク20km以下17,766,600km
52タルクェク3.5km以下17,910,600km
--S/2004 S133km以下18,056,300km
51グレイプ3km以下18,065,700km
44ヒュロッキン4km以下18,168,300km
50ヤールンサクサ3km以下18,556,900km
21タルヴォス7.5km以下18,562,800km
25ムンディルファリ3.5km以下18,725,800km
--S/2006 S13km以下18,930,200km
--S/2004 S172km以下19,099,200km
38ベルゲルミル3km以下19,104,000km
31ナルヴィ3.5km以下19,395,200km
23スットゥングル3.5km以下19,579,000km
43ハティ3km以下19,709,300km
--S/2004 S122.5km以下19,905,900km
40ファールバウティ2.5km以下19,984,800km
30スリュムル3.5km以下20,278,100km
36エーギル3km以下20,482,900km
--S/2007 S32.5km以下20,518,500km
39ベストラ3.5km以下20,570,000km
--S/2004 S73km以下20,576,700km
--S/2006 S33km以下21,076,300km
41フェンリル2km以下21,930,644km
48スルト3km以下22,288,916km
45カーリ3.5km以下22,321,200km
19ユミル9km以下22,429,673km
46ロゲ3km以下22,984,322km
42フォルニョート3km以下24,504,879km

土星5大衛星

テティス テティス Tethys
太陽系土星第3衛星
Saturn's the 3rd satellite of the solar system
赤道半径540km 重量6.17×1020kg
密度0.973g/cm3 表面重力0.015G
表面温度-185℃ 地上気圧不明
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]:50%以上、岩石等
主要大気組成不明
平均軌道半径294,619km 平均軌道速度11.33km/s
公転周期1.89日 軌道傾斜角1.12°
離心率0.000 自転周期1.89日
赤道傾斜角 アルベド1.23
E環の中を廻っている、クレーターだらけの氷の星。
最近の研究で、テティスが異常に白く光の反射率が高いのは、同じ土星の衛星エンケラドゥスから吹き上げられた氷が、その表面に漂着したせいではないかとする説が出てきている。
特徴的な地形として、直径400kmのクレーター『オデッセウス』と、幅100km、長さ2,000km以上、深さ5kmの峡谷『イサカ・カズマ』が挙げられる。
この峡谷は長さがテティスの周囲の3/4にも達しており、地球のグランドキャニオンよりもはるかに大規模である。
この巨大な割れ目は、おそらく昔テティスが表面から中心部へと凍っていくにつれて膨張し、もろい地殻に亀裂が生じた為であろうと考えられている。
テティスの軌道には、直径20〜30kmの衛星テレストとカリプソのいわゆるラグランジュ衛星があり、テティスと軌道を共有している。

ディオネ ディオネ Dione
太陽系土星第4衛星
Saturn's the 4th satellite of the solar system
赤道半径564km 重量1.096×1021kg
密度1.50g/cm3 表面重力0.025G
表面温度-185℃ 地上気圧2.9×10-9hPa
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]:50%以上、岩石等
主要大気組成O2:100%
平均軌道半径377,400km 平均軌道速度10.01km/s
公転周期2.74日 軌道傾斜角0.02°
離心率0.0022 自転周期2.74日
赤道傾斜角0.006° アルベド0.998
E環の中を廻っている大きな衛星の1つ。
土星の衛星では4番目に大きく、密度はタイタンに次ぐ。
前半球はクレーターが多く明るい。
後半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。
ディオネの軌道には、直径10〜40kmの衛星ヘレネとポリデウケスのいわゆるラグランジュ衛星があり、ディオネと軌道を共有している。

レア レア Rhea
太陽系土星第5衛星
Saturn's the 5th satellite of the solar system
赤道半径768km 重量2.32×1021kg
密度1.24g/cm3 表面重力0.027G
表面温度-200℃ 地上気圧極僅か
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]:約70%等、岩石:約30%等
主要大気組成O2:100%
平均軌道半径527,040km 平均軌道速度8.48km/s
公転周期4.52日 軌道傾斜角0.35°
離心率0.001 自転周期4.52日
赤道傾斜角0.029° アルベド0.65
タイタンに次ぐ大きい衛星。
レアの明るい色をした氷の表面はクレーターですっかり覆われている。
レアには前方の明るい半球と、暗い地表に明るい筋目の入った後側の隠れた半球とがある。
太陽から遠く離れた低い温度のもとで、地表は岩の様に固い氷で覆われている。
暗い半球の明るい筋目は、形成直後の内部活動で生じたものの様である。
前方の半球の筋目は、繰り返された隕石の衝突によりならされてしまった。

タイタン タイタン Titan
太陽系土星第6衛星
Saturn's the 6th satellite of the solar system
赤道半径2,576km 重量1.345×1023kg
密度1.88g/cm3 表面重力0.138G
表面温度-180℃ 地上気圧1,600hPa
主要構成物質金属、岩石:約50%、氷[H2O、CH4、NH3]:約50%等
主要大気組成N2:97%、CH4:2%等
平均軌道半径1,221,850km 平均軌道速度5.57km/s
公転周期15.95日 軌道傾斜角0.33°
離心率0.029 自転周期15.95日
赤道傾斜角1.94° アルベド0.21
太陽系で2番目に大きい衛星で、また濃い大気を持つ太陽系で唯一の衛星である。
タイタンの大気は、数十億年前の生命が誕生する以前の原始地球の大気に似ていると考えられている。
大気の上層は、メタンが太陽光に反応してできる炭化水素でできたオレンジ色の分厚い靄で覆われている為、中を覗き見ることはできない。
最近の探査で、タイタンの地表にはほとんどクレーターが無く、液体メタンによるものと思われる海や川、三角州、陸地の存在が確認されている。
また、その時撮影された雲の中にからは、メタンはほとんど見つかっていない。

イアペトゥス イアペトゥス Iapetus
太陽系土星第8衛星
Saturn's the 8th satellite of the solar system
赤道半径749km 重量1.974×1021kg
密度1.27g/cm3 表面重力0.026G
表面温度不明 地上気圧不明
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]、岩石等
主要大気組成不明
平均軌道半径3,560,820km 平均軌道速度3.26km/s
公転周期79.32日 軌道傾斜角15.47°
離心率0.029 自転周期79.32日
赤道傾斜角 アルベド0.04〜0.5
環の外を廻っている大きな衛星の1つ。
軌道傾斜角が15.47°と他の衛星に比べて大きい。
イアペトゥスの特徴は、表面が暗い部分と明るい部分に非常にはっきりと分かれていることである。
この原因について発見者カッシーニは、イアペトゥスの半分が他の半分よりも暗い色をしているからではないかと推測した。
最近の観測で、別の土星の衛星フェーベから飛来した物質が吹き付けられたという説が有力となっている。
水星 金星
地球 火星
木星 土星
天王星 海王星
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