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天王星とその衛星 Uranus and its satellites

太陽系第7惑星とその衛星  The 7th planet and its satellites of the solar system

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天王星 天王星 Uranus
太陽系第7惑星
The 7th planet of the solar system
赤道半径25,559km 重量8.686×1025kg
密度1.32g/cm3 表面重力0.79G
雲の最上層温度-205℃ 衛星数27(チタニア等)
主要構成物質岩(核)、氷[H2O、CH4、NH3](核・マントル)
主要大気組成H2:83%、He:15%、CH4:2%、NH3
平均軌道半径19.22AU(28億7099万km) 平均軌道速度6.80km/s
公転周期84.25年 軌道傾斜角0.77°
離心率0.046 自転周期-17.23時間
赤道傾斜角97.86° アルベド0.51
13本(内側からζ,6,5,4,α,β,η,γ,δ,λ,ε,ν,μ環)
氷惑星の代表格で、太陽系で3番目に大きい。
青緑色は大気に含まれるメタンの為である。
当初は木星と同じガス惑星と思われていたが、その組成や構造が異なることが分かり、 氷惑星と分類される様になった。
自転軸は公転面に対して98°も傾いていて、ほとんど横倒しの状態で公転している。
その為、42年間一方の極が太陽光を浴び続け(夏)、もう一方は暗闇の世界(冬)となる。
軌道上を半分公転すると、今度は隠れていた一方の極が同じく42年間太陽と向き合う。
しかし、太陽からほんの僅かしか光が届かないので、夏と冬の気温の差は2℃以内である。
また、地球と同じ位の強さの磁場があることが発見されている。

天王星の衛星 Uranus' satellites

No.名前長軸半径軌道長半径
ζ環38,000〜40,500km
6環41,840km
5環42,230km
4環42,580km
α環44,720km
β環45,670km
η環47,190km
γ環47,630km
δ環48,290km
6コーディリア20±3km49,770km
λ環50,023km
ε環51,149km
7オフィーリア21.5±4km53,790km
8ビアンカ25.5±2km59,170km
9クレシダ40±2km61,780km
10デスデモナ32±4km62,680km
11ジュリエット47±4km64,350km
12ポーシャ67.5±4km66,090km
ν環66,100〜69,900km
13ロザリンド36±6km69,940km
27キューピッド8.9km以下74,800km
14ベリンダ40.5±8km75,260km
25ペルディータ13.3km以下75,420km
15パック81±2km86,010km
μ環86,000〜103,000km
26マブ12.4km以下97,734km
5ミランダ240km129,872km
1アリエル581km191,020km
2ウンブリエル585km266,000km
3チタニア789km435,910km
4オベロン761km583,520km
22フランシスコ6km以下4,276,000km
16キャリバン49km以下7,231,000km
20ステファノー10km以下8,004,000km
21トリンキュロー5km以下8,504,000km
17シコラクス95km以下12,179,000km
23マーガレット5.5km以下14,345,000km
18プロスペロー15km以下16,256,000km
19セティボス15km以下17,418,000km
24ファーディナンド6km以下20,901,000km

天王星5大衛星

ミランダ ミランダ Miranda
太陽系天王星第5衛星
Uranus's the 5th satellite of the solar system
赤道半径240km 重量6.59×1019kg
密度1.20g/cm3 表面重力0.008G
表面温度-185℃ 地上気圧なし
主要構成物質氷[H2O]:50%、珪酸塩、有機化合物:50%等
主要大気組成なし
軌道長半径129,872km 平均軌道速度6.67km/s
公転周期1.41日 軌道傾斜角4.34°
離心率0.0013 自転周期1.41日
赤道傾斜角 アルベド0.34
幾つもの変わった地形を持っている天王星5大衛星の1つ。
クレーターのある起伏の多い地域、競馬場に似た楕円形の崖、 重ねたトランプを縦にしたような断層密集地域、深い溝と曲がった断層のあるV字形地域、 長さ125kmの衝突クレーター、深さ10kmのグランド・キャニオンよりも深い峡谷など、 多種多様な地形が目白押しに並んでいる。
この様な地形の多様性は、ミランダ独自の地質活動によって生じたものではなく、 かつての大衝突で幾つかの部分に分れたものが凝集することをこれまでに幾度となく繰り返してきた結果だと考えられていた。
しかし現在は、部分的に溶けた氷が湧き昇ることを考慮した、より一般的な説明が好まれているようである。

アリエル アリエル Ariel
太陽系天王星第1衛星
Uranus's the 1st satellite of the solar system
赤道半径581km 重量1.35×1021kg
密度1.67g/cm3 表面重力0.028G
表面温度-215℃以下 地上気圧なし?
主要構成物質氷[H2O]:50%、珪酸塩:30%、氷[CH4]:20%等
主要大気組成なし?
軌道長半径191,020km 平均軌道速度5.51km/s
公転周期2.52日 軌道傾斜角0.26°
離心率0.0012 自転周期2.52日
赤道傾斜角0.00° アルベド0.39
天王星5大衛星の1つ。
その表面は多くのクレーターに覆われ、深く刻み込まれた地表、曲がりくねった谷、 ギザギザの峡谷(谷の深さ10km以上、長さ数100km)、そして氷河により削り取られた傷跡のような地形が横切っていることが明らかになった。
これ等の地形から、過去に相当大きな地質活動があったことが考えられている。
谷の途中に見えるいくつかの尾根は氷が噴き出したものだと考えられている。
アリエルの内部は昔は熱かったのかもしれないが、現在は冷たくなっており、 谷はおそらくアリエルが凍るときにできた割れ目だと思われる。

ウンブリエル ウンブリエル Umbriel
太陽系天王星第2衛星
Uranus's the 2nd satellite of the solar system
赤道半径585km 重量1.17×1021kg
密度1.4g/cm3 表面重力0.023G
表面温度不明 地上気圧なし?
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]:50%、珪酸塩、有機化合物等
主要大気組成なし?
軌道長半径266,000km 平均軌道速度4.67km/s
公転周期4.14日 軌道傾斜角0.205°
離心率0.0039 自転周期4.14日
赤道傾斜角 アルベド0.21
天王星5大衛星の1つ。
際立って暗い衛星であり、この表面の暗さは、比較的暗い物質に覆われている為とされる。
ウンブリエルの目立つ特徴は、赤道付近にある明るい環状の構造物「ウンダ」である。
クレーターの類の様だが、形があまりに精密な為、結局のところは謎とされている。
また、ウンブリエルのたくさんのクレーター状表面は、その岩層からおおよそ安定していると言える。

チタニア チタニア Titania
太陽系天王星第3衛星
Uranus's the 3rd satellite of the solar system
赤道半径789km 重量3.53×1021kg
密度1.72g/cm3 表面重力0.039G
表面温度-210℃以下 地上気圧ほとんどなし
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]:50%、珪酸塩:30%、有機化合物:20%等
主要大気組成ほとんどなし
軌道長半径436,300km 平均軌道速度3.64km/s
公転周期8.71日 軌道傾斜角0.34°
離心率0.0011 自転周期8.71日
赤道傾斜角 アルベド0.27
天王星5大衛星の1つであり、天王星最大の衛星。
チタニアの表面には、分布密度は低いが、たくさんのクレーターが存在することが分かった。
これは過去の地質活動により、地表が変化したことを物語っている。
また、地表は多くの谷や裂け目により傷つけられていることもわかった。
これ等の亀裂の中には、クレーターを半分に仕切ってしまっているものもある。
亀裂はおそらく霜と思われる物質で縁取られているが、これは地表の割れ目から何らかの物質が染み出て凍りついたものと思われる。
チタニアの歴史に関する仮説の1つは、それがかつて液体となるのに十分なほど高温であったというものである。
おそらく最初に地表面が冷え、その後内部が凍った時に体積が膨張し表面がひび割れたと考えられ、 そのひび割れが現在の渓谷の姿となったのである。

オベロン オベロン Oberon
太陽系天王星第4衛星
Uranus's the 4th satellite of the solar system
赤道半径761km 重量3.01×1021kg
密度1.63g/cm3 表面重力0.035G
表面温度-210℃以下 地上気圧なし
主要構成物質氷[H2O、CH4、NH3]:50%、珪酸塩、有機化合物等
主要大気組成なし
軌道長半径583,519km 平均軌道速度3.15km/s
公転周期13.46日 軌道傾斜角0.7°以下
離心率0.0014 自転周期13.46日
赤道傾斜角不明 アルベド0.24
天王星5大衛星の1つ。
多くのクレーターに覆われている表面には、高さ5kmの山が聳えている。
オベロンの表面には、暗い物質でできた地域もあるが、大部分は明るい物質でできた白い斑点や筋で覆われている。
そのクレーターだらけの表面は、おそらくオベロンが生まれた当初から固かったと思われる。
クレーターの中には、噴出物が放射状に流れた跡を持つものもある。
底面が暗く見えるクレーターもあるが、黒っぽい物質(濁った水?)がクレーターの中で噴き出して溜まっている為と考えられている。
また、長大な断層が、オベロンの南半球全体を横切っており、これはオベロンが形づくられて間もない時期に起きた地質活動を表している。
水星 金星
地球 火星
木星 土星
天王星 海王星
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